Ⅰ型RTAって近位だっけ?遠位だっけ?
原因には何があるの~???
こういった悩みを解決します。
本記事では「尿細管性アシドーシス「Ⅰ・Ⅱ型RTA」の障害部位と原因の覚え方・ゴロ」を紹介し、
自信をもって問題が解けるようになります!
残念だが、今日から「日勤一円」だぁ!!!
えぇぇぇ~~~Σ(・ω・ノ)ノ
どういうこと~!?( ̄□ ̄|||)
尿細管アシドーシスRTA:renal tubular acidosis
尿細管性アシドーシス「Ⅰ・Ⅱ型RTA」の障害部位の覚え方・ゴロ
ゴロ:日勤一円 (「にっきんいちえん」って読むよ )
日 → Ⅱ型RTA
勤 → 近位尿細管性アシドーシス
一 → Ⅰ型RTA
円 → 遠位尿細管性アシドーシス
したがって、
- Ⅱ型RTA = 近位尿細管性アシドーシス
- Ⅰ型RTA = 遠位尿細管性アシドーシス
となります。
尿細管性アシドーシスは「 ○型RTA が △位尿細管性アシドーシス 」を覚えてないと勉強が進みません。
必ず、覚えてから進みましょう。
尿細管性アシドーシス「Ⅰ・Ⅱ型RTA」の原因の覚え方
Ⅰ型RTA = 遠位尿細管性アシドーシスの原因の覚え方
覚え方:遠位の「遠」=「en」が入っている疾患
Sjögren症候群
海綿腎=kaimenn腎
したがって、Ⅰ型RTA(遠位尿細管性アシドーシス)の原因は
- Sjögren症候群
- 海綿腎
の2種です。
シューグレェーン・カイメェーン腎の
「エーン」が遠位の遠なんだね(笑)
その通り!
無いよりマシ~(^^♪
Ⅰ型RTA「遠位尿細管性アシドーシス」の障害部位は、実は『集合管』な件
皮質集合管にはA型間在細胞が含まれ、尿中へ酸(H+=水素イオン=プロトン)を排出しています。
このA型間在細胞が障害され、尿中に酸を排出できず、体内に酸が蓄積していく(アシドーシス)のが、
Ⅰ型RTA「遠位尿細管性アシドーシス」の病態になります。
近位尿細管性アシドーシスと対比させたいがために、
皮質集合管性ではなく「遠位尿細管性」と名付けたというイメージで、
Ⅰ型RTA「遠位尿細管性アシドーシス」の本当の障害部位は
『皮質集合管 (A型間在細胞)』である!
と覚えましょう。
Ⅱ型RTA = 近位尿細管性アシドーシスの原因の覚え方
覚え方:Ⅱ型の「Ⅱ」から連想できる疾患
Fanconi症候群(ファンコニー症候群)の「ニ」はⅡ型の「ニ」
MM(多発性骨髄腫)はMが2つ
Wilson病のW=ダブル=2
したがって、Ⅱ型RTA(近位尿細管性アシドーシス)の原因は
- Fanconi症候群
- MM(多発性骨髄腫)
- Wilson病
の3種です。
尿細管性アシドーシスⅠ-Ⅱ型RTAの障害部位と原因疾患の覚え方・ゴロまとめ
【塩化アンモニウム負荷試験(NH4Cl負荷試験)とは?】
尿細管性アシドーシスⅠ・Ⅱ型RTAの鑑別方法
第108回医師国家試験の選択肢にちょこっと出てきた
「アンモニウム負荷試験」を解説します。
塩化アンモニウム負荷試験とは、『皮質集合管 (A型間在細胞)』のH+(水素イオン)の尿中排出能力を見る試験です。
Ⅰ型RTAかⅡ型RTAかの鑑別に用いられます。
- Ⅰ型RTA「遠位尿細管性アシドーシス」→皮質集合管障害あり→H+排出できない
- Ⅱ型RTA「近位尿細管性アシドーシス」→皮質集合管障害なし→H+排出できる
塩化アンモニウムを負荷すると
- NH4Cl→NH3+H++Cl–
と電離し、増加したH+によって体内をアシドーシスにさせることができます。
Ⅰ型RTA「遠位尿細管性アシドーシス」では、皮質集合管障害があるためH+排出できず、
尿中pHは負荷試験後もあまり変わらず尿中pH>5.5となります。
Ⅱ型RTA「近位尿細管性アシドーシス」では、皮質集合管障害がないためH+排出でき、
尿中pHは低下し尿中pH≦5.5となります。
もともと血液pH≦7.3といったアシドーシスが強い場合は、
負荷試験を行わずに尿中pHで判断できます。
尿細管性アシドーシスRTAでは低カリウムとアシドーシスが混在する稀な疾患
終わりに
お疲れ様でした。
参考になれば幸いです。
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