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常染色体優性遺伝AD・常染色体劣性遺伝ARの疾患の覚え方・ゴロ①

常染色体優性遺伝ADと常染色体劣性遺伝ARの遺伝形式の疾患の組み合わせの覚え方・ゴロ【CBT国試対策】
悩む人

CBTでも国試でも頻出の遺伝形式。
全然覚えられないんだけど、何かいい方法はないの~???

こういった悩みを解決します。

本記事では「AD:常染色体優性遺伝・AR:常染色体劣性遺伝の疾患の覚え方・ゴロ」に加えて、

「CBT・国家試験対策として効率的な遺伝形式の覚え方は何か?」についても解説します。

苦手意識を完全になくしましょう!

ハレル

いつか、
いつか必ず、覚えないといけない。

「今!」覚えよう!

試験に役立つ覚え方を紹介するよ!
無いよりマシ(笑)(*’▽’)

※この記事は「遺伝形式マスター講座」のPART①です。

目次:クリックで飛べます。

遺伝形式の覚え方【概論】

遺伝形式は

  • AD:常染色体優性遺伝:Autosomal-Dominant-inheritance
  • AR:常染色体劣性遺伝:Autosomal-Recessive-inheritance
  • XD:X染色体優性遺伝:X-linked-Dominant-inheritance(=性染色体優性遺伝)
  • XR:X染色体劣性遺伝:X-linked-Recessive-inheritance(=性染色体劣性遺伝)
  • (ミトコンドリア遺伝(ミトコンドリア病))

の5種類があります。

優性が「顕性」に、劣性が「潜性」に変更される件
  • 常染色体優性→常染色体顕性
  • 常染色体劣性→常染色体潜性
  • X染色体優性→X染色体顕性
  • X染色体劣性→X染色体潜性

優勢・劣性は優劣があるという誤解や偏見を招きやすいということで、

今後は優性が「顕性」に、劣性が「潜性」に変更される流れがあります。

顕性・潜性と試験に出てきても焦らないでください。

異常なほど(笑)膨大な量を覚えないといけないことを実感するために表にしました。

本講座の目標は「それぞれの疾患がAD・AR・XD・XRのどこに含まれるかが分かること」です。

ハレル

出来ます。
繰り返し読んで覚えてください。
無いよりマシです(笑)

【遺伝形式と疾患の一覧】

常染色体優性遺伝AD常染色体劣性遺伝ARX染色体優性遺伝XD
性染色体優性遺伝
X染色体劣性遺伝XR
性染色体劣性遺伝
Marfan症候群Chediak-Higashi症候群色素失調症血友病A
遺伝性球状赤血球症肢帯型筋ジストロフィーRett症候群ALD副腎白質ジストロフィー
Huntington病先天性福山型筋ジストロフィーAlport症候群アンドロゲン不応症
von Hippel-Lindau病色素性乾皮症↑3つ覚えればOK血友病B
Charcot-Marie-Tooth病Wilson病Becker型筋ジストロフィー
多発性囊胞腎(成人型)Hurler症候群赤緑色覚異常
骨形成不全症糖原病Duchenne型筋ジストロフィー
多発性内分泌腫瘍MENLouis-Bar症候群
(毛細血管拡張性失調症)
Lesch-Nyhan症候群
FAP
家族性腺腫性ポリポーシス
(家族性大腸腺腫症)
Friedreich運動失調症
(フリードライヒ運動失調症)
Gardner症候群PK欠損症
(ピルビン酸キナーゼ欠損症)
Fabry病
Peutz-Jeghers症候群
(ポイツ・ジェガース症候群)
血小板無力症G6PD欠損症
遺伝性非ポリポーシス大腸癌
(Lynch症候群)
(リンチ症候群)
Bernard-Soulier症候群Hunter症候群
神経線維腫症(NF)Werdnig-Hoffmann病
(脊髄性筋萎縮症SMA)
球脊髄性筋萎縮症SBMA
(Kennedy-Alter-Sung症候群)
結節性硬化症網膜色素変性症OTC欠損症
Ehlers-Danlos症候群ガラクトース血症Bruton型無ガンマグロブリン血症
筋強直性ジストロフィーメープルシロップ尿症慢性肉芽腫症
顔面肩甲上腕型筋ジストロフィーホモシスチン尿症Menkes病
FH家族性高コレステロール血症フェニルケトン尿症Wiskott-Aldrich症候群
DiGeorge症候群 クレチン症
(先天性甲状腺機能低下症)
SCID重症複合免疫不全症
遺伝性出血性末梢血管拡張症
(Osler-Weber-Rendu病)
先天性副腎過形成(Kallman症候群)
von Willebrand病Laurence-Moon/Bardet-Biedl症候群
(ポルフィリン症)Bartter症候群
Gitelman症候群
Machodo-Joseph症Kartagener 症候群
家族性アミロイドポリニューロパチーTurcot症候群
Brugada症候群(腸性肢端皮膚炎)
(本態性振戦)(遺伝性地中海熱)
(サラセミア)(鎌状赤血球症)
(Romano-ward症候群)(Jervell-Lange-Nielsen症候群)
先天性無トランスフェリン血症
などなど。。。などなど。。。 などなど。。。
【遺伝形式と疾患の一覧】
ハレル

試験に出題され次第、上記の表に随時追加+更新していきます!

出題されるものだけ覚えていきましょう!

効率的な覚え方として、下記の方法をオススメします。

遺伝形式の効率的な覚え方

① AR・XD・XRのよく出る疾患をゴロで覚える。

② それ以外はADと考える。

③ 疾患と遺伝形式が一対一対応で覚えられるものは、別途に特徴づけて覚える。

④ AD・AR・XD・XRの間違えやすい疾患を対比して覚える。

①②AD・AR遺伝は本記事で、XD・XRは次回説明します。

③は随時説明していきます。④は次回説明します。

①~④まで、全ての覚え方・ゴロ・まとめを用意しました。

では、本題に入りましょう。

AD:常染色体優性遺伝の疾患の覚え方

AD:常染色体優性遺伝の疾患一覧

  • Marfan症候群
  • 遺伝性球状赤血球症
  • Huntington病
  • von Hippel-Lindau 病
  • Charcot-Marie-Tooth 病
  • 多発性囊胞腎(成人型)
  • 骨形成不全症
  • 多発性内分泌腫瘍MEN
  • 家族性腺腫性ポリポーシス
  • Peutz-Jeghers症候群(ポイツ・ジェガース症候群)
  • 遺伝性非ポリポーシス大腸癌(Lynch症候群=リンチ症候群)
  • 神経線維腫症(NF)
  • 結節性硬化症
  • Ehlers-Danlos症候群
  • 筋強直性ジストロフィー
  • 顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー
  • 家族性高コレステロール血症(2型)
  • DiGeorge症候群
  • 遺伝性出血性末梢血管拡張症(Osler病=Osler-Weber-Rendu病)
  • von Willebrand病
  • ポルフィリン症
  • Machado-Joseph病
悩む人

無理です。

ハレル

それな(;^ω^)。
厳しい。
だけど、AR・XD・XRを覚えると光が見えてくる。

AD:常染色体優性遺伝の疾患は多すぎです。

したがって、覚え方は

  • ① AR・XD・XRを覚えて、それ以外はADと考える。(消去法)
  • 疾患と遺伝形式を一対一対応で覚えられるものは別途に特徴づけて覚える。
  • 疾患名に遺伝性・家族性とつく場合は遺伝性地中海熱(AR)を除いて常染色体優性AD」と考える。

という方法をオススメします。

①はこの講座でマスターできます。

②も随時更新して紹介します。

悩む人

②ってどんな覚え方なの?

ハレル

MEN(男性)は女優とセットのイメージだから、
MEN多発性内分泌腫瘍は
じょゆう=常(じょ)染色体優(ゆう)性
というイメージ。

ハレル

ADHD注意欠陥多動性障害ってあるじゃん?
これは
AD→常染色体優性
+
HD→ Huntington Disease=ハンチントン病
を表してるみたいな。

ハレル

von Willebrand病の中にヒントが隠れてる。
こんなところにADが!
von Willebrand
→AD:常染色体優性遺伝

ハレル

Machodo-Joseph症の中にもヒントが隠れている。
こんなところにADが!
Machodo-Joseph症
→AD:常染色体優性遺伝

ハレル

Kartagener症候群の中にもヒントが隠れている。
こんなところにARが!
Kartagener症候群
→AR:常染色体劣性遺伝

ハレル

Bartter症候群/Gitelman症候群の中にもヒントが隠れている。
こんなところにARが!
Bartter症候群/Gitelman症候群
→→AR:常染色体劣性遺伝

ハレル

Laurence-Moon/Bardet-Biedl症候群の
Laを
「L→Lessei=劣性」
「a→Autosomal=常染色体」
って考えて、
Laurence-Moon/Bardet-Biedl症候群
→AR:常染色体劣性

LaurenceにARが隠れているとも考えられる。
Laurence
→AR:常染色体劣性

ハレル

骨形成不全の遺伝形式や特徴の覚え方・ゴロはコチラ↓↓↓

悩む人

小ネタすぎる(;^ω^)

随時、追加していきます!!!

疾患名に遺伝性・家族性とつく場合は遺伝性地中海熱(AR)を除いて常染色体優性AD

常染色体優性遺伝ADと常染色体劣性遺伝ARの遺伝形式の疾患の組み合わせの覚え方・ゴロ【CBT国試対策】

覚え方:遺伝性」or「家族性」とつく疾患は基本的に常染色体優性AD
    ⇔『遺伝性地中海熱は例外で常染色体劣性AR

疾患名に「遺伝性」または「家族性」と名がついているのは、

家族内に同じ疾患に罹患する人が多く、古くから遺伝性が疑われてきた疾患たちです。

遺伝性○○〇の遺伝形式はどれか?家族性○○〇の遺伝形式はどれか?という問題をあったら、

遺伝性・家族性の名前がついている意味を考え導きましょう。

悩む人

昔の人が「この疾患は原因はよくわからないけど、
家族内で多発するから遺伝なのかな?

遺伝性or家族性と名付けよう!
って考えた分けだね!

ハレル

のちに、上記の疾患たちは常染色体優性ADと分かるわけだけど、
昔の人がミスっちゃったのが遺伝性地中海熱と考えよう(笑)

「遺伝性」または「家族性」とつく疾患の遺伝形式を比較してみると、

  • 遺伝性球状赤血球症→常染色体優性AD
  • 遺伝性非ポリポーシス大腸癌(Lynch症候群)→常染色体優性AD
  • 遺伝性出血性末梢血管拡張症(Osler-Weber-Rendu病)→常染色体優性AD
  • 家族性腺腫性ポリポーシスFAP→常染色体優性AD
  • 家族性高コレステロール血症FH→常染色体優性AD
  • 家族性アミロイドポリニューロパチー→常染色体優性AD
  • 遺伝性地中海熱→常染色体劣性AR★例外★

となります。

AR:常染色体劣性遺伝の疾患の覚え方・ゴロ

ゴロ:ある日、死体の福山と疾患持ちのウィルソンは、

   春の桃源郷のバーでフリーPKの決勝をして、ウェディングの申し込みをします

ある → AR遺伝

日 → がし → チェディアック-症候群 → Chediak-Higashi症候群

死体の → 肢帯型筋ジストロフィー

福山と → 先天性福山型筋ジストロフィー

疾患持ちの → 素性皮症

ウィルソンは → Wilson

春の → Hurler症候群(ハーラー症候群)

桃源郷の → 糖原

バーで → Louis-Bar症候群 (毛細血管拡張性失調症)

フリー→Friedreich運動失調症(フリードライヒ運動失調症)

PKの → PK欠損症(ピルビン酸キナーゼ欠損症)

決勝をして → 血小板異常(血小板無力症・Bernard-Soulier症候群)

ウェディングの → Werdnig-Hoffmann病(脊髄性筋萎縮症SMA(spinal muscular atrophy))

         正しくは「ウェルドニッヒ・ホフマン」と読む。

申し込み → 網膜色素変性症

します → 生児マススクリーニング(6疾患)

したがって、 AR:常染色体劣性遺伝の疾患は

  • Chediak-Higashi症候群
  • 肢帯型筋ジストロフィー
  • 先天性福山型筋ジストロフィー
  • 色素性乾皮症
  • Wilson病
  • Hurler症候群
  • 糖原病
  • Louis-Bar症候群(毛細血管拡張性失調症)
  • Friedreich運動失調症
  • PK欠損症(ピルビン酸キナーゼ欠損症)
  • 血小板無力症
  • Bernard-Soulier症候群
  • Werdnig-Hoffmann病(脊髄性筋萎縮症SMA)
  • 網膜色素変性症
  • 新生児マススクリーニング(6疾患)

となります。

悩む人

Louis-Bar症候群が「毛細血管拡張性失調症」だって覚えられない。

ハレル

Bar=バーってお酒飲むところ
→お酒のんだら顔が火照る=毛細血管が拡張している
→毛細血管拡張性失調症
って覚えられない?

次回の記事で、これらの疾患と他のXD・XR遺伝の疾患を対比させて解説します。

次に、AR遺伝に含まれる「新生児マススクリーニングの6疾患」を覚えましょう。

ハレル

「先天性」ってつくのは基本ARだよ(^^♪

新生児マススクリーニングの対象疾患の覚え方・ゴロ

今では、タンデムマス法を用いてたくさんの疾患のスクリーニングができます。

しかし、覚えておくべきなのは古典的な6疾患。

ゴロ:ガメラほふく前進

ガ → ラクトース血症

メラ → ープルシロップ尿症

ほ → モシスチン尿症

ふ → ェニルケトン尿症

く → レチン症(先天性甲状腺機能低下症)

前進 → ぜん(=せん)しん(=じん)天性副過形成

したがって、新生児マススクリーニングの古典的な6疾患は

  • ガラクトース血症
  • メープルシロップ尿症
  • ホモシスチン尿症
  • フェニルケトン尿症
  • クレチン症(先天性甲状腺機能低下症)
  • 先天性副腎過形成

となります。

次回に続く。

病気がみえる(vol.15) 小児科 [ 医療情報科学研究所 ]
created by Rinker
参考

終わりに

お疲れ様でした。

「遺伝形式マスター講座」 何度も復習してマスターしよう!

次回の記事↓

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