高カルシウム血症の症状が覚えられない。
覚え方・ゴロを教えて欲しい。
こういった悩みを解決します。
本記事では高カルシウム血症で消化性潰瘍・膵炎になる機序を解説します。
なぜ高カルシウム血症で消化性潰瘍?機序・原因・覚え方・ゴロ
結論:胃幽門前庭部のG細胞のカルシウム受容体が刺激され、ガストリンの分泌が促進されるから。
つまり、
- ①胃幽門前庭部のG細胞のカルシウム受容体が刺激され、ガストリンの分泌が促進。
- ②ガストリン刺激によって、胃壁細胞が増殖・胃酸の分泌が促進。
- ③過剰な胃酸によって粘膜が障害
という機序によって消化性潰瘍が起こります。
「高カルシウム刺激でガストリン分泌が促進する」という知識は
国試・CBTで大切なので覚えておこう。
カとガが似てるね。
詳しくは消化器で解説予定!
なぜ高カルシウム血症で膵炎?機序・原因・覚え方・ゴロ
結論:
高カルシウム血症では
- ①微細な石灰化で膵管が閉塞し炎症が起こる
- ②トリプシノーゲン→トリプシンへの活性化が促進され(消化酵素の増加)、
膵の自己消化で炎症が起こる
から。
上記のような説がありますが、実際にはまだ解明されていません。
①が分かりやすい+覚えやすいので、暗記的には①で十分でしょう。
誤解しやすいポイント
- ①高カルシウム血症でガストリン分泌が亢進
- ②ガストリン作用によって膵消化酵素の分泌が亢進
- ③膵の自己消化で炎症が起こる
というのは、間違いです。
ガストリン作用で膵消化酵素の分泌は促進されません。
ガストリンが促進するのは膵液中のHCO3-の分泌であり、膵消化酵素の分泌には関与しません。
(セクレチンも同様に膵液中のHCO3-の分泌のみを促進し、膵消化酵素の分泌に関与しません。)
cf. 管理栄養士国家試験【19-108】の選択肢1
「ガストリンは膵臓からの消化酵素の分泌を促進する。」は×=不正解になっている。
詳しくは消化管で解説予定!
確認問題:医師国家試験【101F62】に挑戦!
原発性副甲状腺機能亢進症に合併するのはどれか。
a 緑内障
b 消化性潰瘍
c 原発性胆汁性胆管炎
d 嚢胞腎
e 関節リウマチ
答えは b
終わりに
お疲れ様でした。
参考になれば幸いです。
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