先端巨大症で糖尿病?手根管症候群?高リン血症?尿路結石?
症状・合併症の機序を教えてほしい。
こういった悩みを解決します。
本記事では試験で出題される先端巨大症の特徴の病態と機序をまとめました。
高リン血症は忘れがち!
先端巨大症の症候と合併症【病態・機序】
初学者の方へ
「先端巨大症」の名前的に、体の先端(手・鼻・顎)が巨大化しちゃうっていうイメージを持ちましょう。
さらに、巨大化した理由は「成長ホルモンで成長(巨大化)しちゃったのかな」と考えれば、
first stepは完璧です。
先端巨大症で糖尿病・脂質異常症・高血圧になる理由
先端巨大症では成長ホルモンの作用によって、
3兄弟「血糖」「脂質」「血圧」が増加します。
- 抗インスリン作用→糖尿病
- 脂肪分解作用→脂質異常症
- Na再吸収作用→高血圧
そのままだね(。-∀-)
糖尿病・脂質異常症・高血圧は動脈硬化のリスクファクターなので、虚血性心疾患を合併します。
先端巨大症で手根管症候群・睡眠時無呼吸症候群が起こる理由
先端巨大症では成長ホルモンの作用によって、
軟部組織や骨の形成が活性化されます。
- 軟部組織肥厚→手根管症候群・巨大舌・声帯肥厚・アキレス腱肥厚など
- 骨形成促進→眉弓(びきゅう)部の肥厚・下顎突出・指趾末節のカリフラワー様肥大(花キャベツ様肥大)など
舌肥大・声帯肥厚によって閉塞性睡眠時無呼吸症候群が起こることもあります。
指趾末節のカリフラワー様肥大(花キャベツ様肥大)とは?
悪性腫瘍の成長も促進しちゃうから、
大腸癌等の発生に注意しないといけない。
先端巨大症の患者で、今後注意して行うべきものは?
→下部消化管内視鏡
という問題があった。
先端巨大症で悪性腫瘍の発生は生命予後に関わるから大切。
先端巨大症で高リン血症・高カルシウム血症・尿路結石が起こる理由
先端巨大症では成長ホルモンの作用によって、
- 近位尿細管でのリンの再吸収を促進→高リン血症
- 腸管からのカルシウムの吸収を促進→高カルシウム血症
が起こります。
成長ホルモンはビタミンD活性化を促進して高リン血症・高カルシウム血症という機序も指摘されています。
高カルシウム血症では、尿中にカルシウムが増加し、尿路結石となります。
終わりに
お疲れ様でした。
参考になれば幸いです。
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