骨粗鬆症の治療薬って沢山あって覚えにくい。
覚え方を教えてほしい。
こういった悩みを解決します。
本記事では骨粗鬆症の治療薬の適応をまとめ、ポイントを覚え方・ゴロで押さえます。
ゴロでサクッと覚えちゃおう!
骨粗鬆症の治療薬の覚え方・ゴロ【CBT国試対策】
骨粗鬆症の治療薬には
- 腸管からカルシウムを吸収する
→『活性型ビタミンD』 - 骨吸収を抑制する
→『ビスホスホネート・カルシトニン製剤・女性ホルモン系(エストロゲン製剤・SERM)・抗RANKL抗体』 - 骨形成を促進する
→PTH製剤(副甲状腺ホルモン製剤)・活性型ビタミンD・ビタミンK製剤
など数多くあります。
これらを適応ごとにまとめると、下記のようになります。
【骨粗鬆症の治療薬の適応】
- 標準治療の第一選択薬
:ビスホスホネート(圧迫骨折による疼痛にはカルシトニン製剤) - 閉経後
:女性ホルモン系(エストロゲン製剤・SERM) - ビタミンD不足
:活性型ビタミンD製剤 - 上記で効果がないor重症例
:PTH製剤(副甲状腺ホルモン製剤)・抗RANKL抗体
SERM:selective estrogen receptor modulator:選択的エストロゲン受容体調節薬:「サーム」と読む。
抗RANKL抗体:「ランクル」と読む。
カルシトニンとビスホスホネートの覚え方・ゴロ
ゴロ:骨を強くする「カルピス」
骨を強くする→骨吸収抑制
カル→カルシトニン
ピス→ビス→ビスホスホネート
以上より、骨粗鬆症の治療薬の第一選択薬は
- カルシトニン
- ビスホスホネート(←疼痛がなければ第一選択薬)
と分かります。
ビスホスホネートの「ホネ」
→骨を強くするというイメージでもOK
カルシトニンは骨吸収抑制作用に加えて、鎮痛作用があり患者のQOLを上げるため、
骨粗鬆症に多い椎体圧迫骨折などの疼痛がある場合はまずカルシトニンを用います。
疼痛がない場合の第一選択薬はビスホスホネートです。
ビスホスホネートの副作用『消化管潰瘍・顎骨壊死』の覚え方・ゴロ
ビスホスホネートの副作用は
国試に出題されているのでまとめて覚えましょう。
ゴロ:絵画のビスケット
絵→潰瘍→消化管潰瘍(食道潰瘍による嚥下困難)
画→顎骨壊死
ビスケット→ビスホスホネート
以上より、
- ビスホスホネートの副作用は消化管潰瘍(食道潰瘍による嚥下困難)・顎骨壊死
と分かります。
骨粗鬆症患者の嚥下困難
→ビスホスホネートの副作用かな?と疑おう!
作用機序は解明されていませんが、
ビスホスホネートは破骨細胞をアポトーシスさせることで骨吸収を抑制するため、
経口投与でビスホスホネートが口腔内~食道粘膜に接することで細胞が壊死し、
顎骨壊死や食道潰瘍が生じると思われます。
したがって、経口投与後はビスホスホネートが逆流しないように30分は横になってはいけません。
【なぜ?】PTH製剤(副甲状腺ホルモン)が骨粗鬆症に使われる理由
副甲状腺ホルモンは長期的な暴露と短期的な暴露で作用が異なります。
長期的な暴露では骨吸収>骨形成となりますが、
短期的な暴露を間欠的に行うと骨芽細胞が活性化し骨吸収<骨形成となり、治療に使えます。
- 長期的な暴露:副甲状腺機能亢進症など
- 短期的な暴露:治療で用いるPTH製剤(副甲状腺ホルモン)
終わりに
お疲れさまでした。
参考になれば幸いです。
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