レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系のポイントが知りたい!
こういった悩みを解決します。
本記事では、 レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系のおさえておきたいポイントをまとめています。
病態生理に必須だね(^^♪
知ってることも多いと思うけど、復習しておこう!
最後にレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系の記事をまとめたので、
不安な人は見てみてください(^^♪
- RAA系の全体の流れ
- レニン・ACE・アルドステロンの作用
- 生理活性物質と存在部位
- 忘れやすいアンジオテンシンⅡの作用
レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系とは
結論:血圧の調節をします。
レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系は
Renin-Angiotensin-Aldosterone-system=RAA系と呼ばれます。
※Renin-Angiotensin-system=RASともいう。
RAA系のポイントは「どの物質がどこで生産・変換され、どういう役割を持つか」です。
詳しく見ていきましょう。
※アンジオテンシンをAT、アルドステロンをAldとします。
RAA系の全体の流れ
RAA系の全体的な流れ
(上の画像と照らし合わせて見てみましょう。)
①肝臓でアンジオテンシノーゲンが作られ、血中に放出される。
②腎臓の傍糸球体細胞で作られたレニンが血中に放出され、レニンはアンジオテンシノーゲンをATⅠに変換する。
③ATⅠは肺の細胞膜にあるACEによってATⅡに変換される。
④ATⅡは副腎皮質の球状層に作用し、血中へのAld放出を促進する。 ※ATⅡの他の作用は後述します。
⑤Aldが集合管でナトリウムNaと水を再吸収(+カリウムKの排出)して、血圧をあげる。
⑥血圧上昇によって腎血流量が増え、レニン分泌が抑制される(②が抑制される(フィードバック))。
→血圧が一定に保たれる
Ald作用でカリウムが排出され、低カリウム血症になるよ。
低カリウム血症では「代謝性アルカローシス」や「耐糖能異常」が
起こるよ。
詳しくはコチラ↓
レニン・ACE・アルドステロンの作用
特に、レニン・ACE・アルドステロンの作用は頻出なので、もう一回確認しましょう。
レニン:アンジオテンシノーゲンをATⅠに変換する。
ACE:ATⅠをATⅡに変換する
アルドステロン:集合管でナトリウムと水を再吸収してカリウムの排出する。
ACEのもう一つの作用として、
「ブラジキニンを分解」を覚えておくと、
ACE阻害薬の副作用である、
「空咳」と「血管浮腫(Quincke浮腫:クインケって読む)」が
覚えられるよ!
ACE阻害薬の記事↓↓↓
生理活性物質と存在部位
以下で生理活性物質と存在部位を確認しましょう。
生理活性物質 | 存在部位 |
---|---|
アンジオテンシノーゲン | 肝臓で生産 |
アンジオテンシンⅠ | 血中で生産 |
アンジオテンシンⅡ | 血中で生産 |
アルドステロン | 副腎皮質の球状層で生産※ |
レニン | 腎臓の傍糸球体細胞で生産 |
ACE | 主に肺の細胞膜に存在 |
※Aldアルドステロンが副腎皮質の球状層で生産されることの覚え方は内分泌で紹介します。
ATⅡ:アンジオテンシンⅡは大切な作用があるので、別途見てきましょう。
ATⅡ:アンジオテンシンⅡの作用
ATⅡ:アンジオテンシンⅡの作用
- 全身の血管平滑筋を収縮させて血圧を上昇させる
- 輸入細動脈を拡張させ、輸出細動脈を収縮させ、
糸球体内圧を上げる(濾過を促進させる)
※輸入細動脈・輸出細動脈の説明はこちらをどうぞ。
「輸入細動脈を拡張させ、輸出細動脈を収縮させ、糸球体内圧を上げる(濾過を促進させる)」という知識は、
ACE阻害薬・ARBの腎保護作用と結びつくのでおさえておきましょう。
腎保護作用の記事↓↓↓
ポイントは
- RAA系の全体の流れ
- レニン・ACE・アルドステロンの作用
- 生理活性物質と存在部位
- 忘れやすいアンジオテンシンⅡの作用
でした!
終わりに
お疲れ様でした。
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