エステラーゼ染色二重染色とは?
染色の目的・臨床的意義が知りたい。
こういった悩みを解決します。
本記事ではエステラーゼ染色二重染色の目的・臨床的意義と共に、
CBT国家試験対策として大切なポイントの覚え方・ゴロを紹介します。
ゴロでサクッと覚えちゃおう!
エステラーゼ二重染色とは?目的・臨床的意義・原理は?【CBT国試対策】
エステラーゼとは、細胞内に含まれる加水分解酵素です。
エステラーゼ二重染色の原理は
- 単球系細胞を茶褐色に染める非特異的エステラーゼ染色
- 顆粒球系細胞を青色に染める 特異的エステラーゼ染色
の2つを用いる染色方法です。
エステラーゼ二重染色の目的は
- 急性白血病(FAB分類)のM4とM5の鑑別
です。
M4は急性骨髄単球性白血病、M5は急性単球性白血病であり、共に単球系が増える白血病です。
したがって、病理では非特異的エステラーゼ染色によって茶褐色に染まる単球系細胞が見られます。
非特異的エステラーゼ染色で染まった場合、鑑別疾患はM4またはM5であり、
次に、これらを区別するために特異的エステラーゼ染色を行います。
M4は急性骨髄単球性白血病であり、骨髄、つまり単球系に加えて骨髄系(顆粒系)も増える白血病です。
したがって、病理では特異的エステラーゼ染色によって青色に染まる骨髄系(顆粒系)細胞が見られます。
この所見はM5では見られないため、
- 非特異的エステラーゼ染色陽性+特異的エステラーゼ染色陰性→M5
- 非特異的エステラーゼ染色陽性+特異的エステラーゼ染色陽性→M4
と区別できる点に臨床的意義があります。
ちなみに、M4とM5では共通して血中・尿中リゾチームが上昇する点がポイントです。
※M1・M2・M3でも特異的エステラーゼ染色は陽性になりますが、試験に出題されたら覚えましょう。
【エステラーゼ二重染色】
特異的エステラーゼ染色-非特異的エステラーゼ染色の違いの覚え方・ゴロ
ゴロ:ひどいエステチームの私語
ひどいエステ→非特異的エステラーゼ染色
チームの→血中・尿中リゾチーム上昇
私→M4
語→M5
エステに行ったら私語ばっかりでひどいイメージ。
以上より、
- 「非」特異的エステラーゼ染色が陽性+血中・尿中リゾチームが上昇するのはM4とM5
と分かります。
さらに、M4の「4」が+(陽性)に見えるので、
- 特異的エステラーゼ染色が陽性ならM4
- 特異的エステラーゼ染色が陰性ならM5
と覚えることができます。
M4、よん は ようせい、陽性!
終わりに
お疲れさまでした。参考になれば幸いです。
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