慢性リンパ性白血病と悪性リンパ腫の違いとは?
慢性リンパ性白血病(CLL)と急性リンパ性白血病(ALL)をまとめて
リンパ性白血病(LL)として扱います。
慢性リンパ性白血病と悪性リンパ腫の違い【CBT国試対策】
結論:リンパ性白血病と悪性リンパ腫の違いは「腫瘍細胞の分布と腫瘤を形成するかどうか」
リンパ性白血病は腫瘍細胞が主に骨髄~末梢血に分布し、腫瘤を形成しない病態です。
一方、悪性リンパ腫は腫瘍細胞が主にリンパ節~リンパ節外臓器に分布し、腫瘤を形成する病態です。
つまり、主な分布=初発部位によって
初発部位:骨髄~末梢血→LL
初発部位:リンパ節~リンパ節臓器→悪性リンパ腫
と分けられるのですね!
+α:リンパ性白血病
リンパ性白血病は病期の進行に伴いリンパ節に浸潤しリンパ節腫脹が見られます。
また、リンパ性白血病と悪性リンパ腫のオーバーラップした病態もあります。
+α:悪性リンパ腫
悪性リンパ腫の初発部位は骨髄~末梢血ではないです。
種類によって違いますがリンパ節に加えて、
- 中枢神経
- 眼窩
- 唾液腺
- 甲状腺
- 消化管(胃・回盲部など)
- 肺
- 皮膚
といったリンパ節外の臓器に初発する病態が挙げられます。
ちなみに、悪性リンパ腫の腫瘍細胞がリンパ節外に浸潤し、
骨髄や末梢血へ流入するようになることを悪性リンパ腫の白血病化と言います。
上記のように、腫瘍細胞の分布が違うものの、リンパ系の腫瘍細胞が増殖する点は共通なので、
WHO分類では両者を明確に区別していません。
そもそも、「造血器腫瘍の中で慢性リンパ性白血病と悪性リンパ腫の病態はどんな立ち位置か?」知らない人は、
コチラも合わせてチェックしてください。
終わりに
お疲れさまでした。参考になれば幸いです。
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