CBTで出題された尿蛋白/Cr比の計算、
医師国家試験の問題文に書いてある尿蛋白/Cr比について教えて欲しい!
こういった悩みを解決します。
本記事では尿蛋白/Cr比の意味・計算について解説します。
尿蛋白/Cr比とは?
尿蛋白/Cr比とは、文字通り、尿蛋白濃度を尿Cr濃度で割ることで算出されます。
尿蛋白/Cr比は1日の尿蛋白量とほぼ等しいことが知られています。
つまり、尿蛋白/Cr比は「1日の尿蛋白量を概算する方法」です。
尿蛋白量(g/日)≒尿蛋白濃度/尿Cr濃度
単位はg/gCrと表現されることもある。
概算できる理由はややこしいから無視しよう!
CBT模試で計算問題が出題、
国家試験では検査所見として尿蛋白/Cr比が出題されている。
一日中蓄尿して尿蛋白量を測定する方法が確実だけど、
尿中の蛋白濃度とクレアチニン濃度から概算できるのは時短だね!
ネフローゼ症候群の診断基準の一つが「蛋白尿≧ 3.5 g/1日」でしたね!
尿蛋白/Cr比と慢性腎臓病の重症度分類
↑この記事で説明した通り、CKD慢性腎臓病の重症度分類「CGA分類」の評価項目にはアルブミン尿(蛋白尿)が含まれます。
アルブミン尿(蛋白尿)には①正常②軽度(微量)③高度(顕性)の3段階があります。
医師国家試験では「尿蛋白/Cr比 基準0.15未満」と記載があるので、覚える必要はありませんが、
「尿蛋白/Cr比は1日の尿蛋白量の概算で、0.15以上で蛋白尿なんだな」と分かるようにしておきましょう。
尿蛋白/Cr比の医師国家試験での出題
問題文にしれっと書いてあります。例を少し上げます。
【114-D21】随時尿の尿蛋白/Cr比は4.6g/gCr(基準0.15未満)
→アミロイド腎症の症例
【114-B31】随時尿の尿蛋白/Cr比は8.7g/gCr(基準0.15未満)
→微小変化型ネフローゼ症候群の症例
【115-D61】随時尿の尿蛋白/Cr比は2.5g/gCr(基準0.15未満)
→ネフローゼ症候群の診断基準は満たさないが、尿蛋白陽性で、膜性腎症疑いの症例
確認問題
60歳の男性。糖尿病の診断を受けていたが放置していた。最近、足のむくみが気になり来院した。
尿生化学所見:蛋白1200mg/dl・Cr150mg/dl
推定される1日の尿蛋白量はどれか?
a 1.2g
b 1.5g
c 8.0g
d 12.0g
e 15.0g
答えはc
1日の尿蛋白量=1200÷150=8g/日となります。
終わりに
お疲れ様でした。
参考になれば幸いです
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