凝固カスケードが複雑で覚えられない。
覚え方・ゴロを教えてほしい。
こういった悩みを解決します。
本記事では試験で大切な凝固カスケードについてまとめます。
多くの凝固因子のうち、知らないと差がつくポイントをコンパクトにまとめ、
内因系・内因系・共通系に含まれる凝固因子や検査(APTT・PT)の覚え方・ゴロを紹介します。
ゴロでサクッと覚えちゃおう。
【凝固カスケードの図を分かりやすく説明】
内因系APTT・外因系PT・共通系とは
概要を確認してから覚え方・ゴロを覚えましょう。
ヒトにはⅠからⅩⅢまでの凝固因子が存在し、これらの凝固因子が連鎖的(カスケード)に働き、
血小板による一次止血でできた一次血栓をフィブリンで固め二次血栓にします。
凝固カスケードには
- 内因系(凝固因子Ⅷ・Ⅸ・Ⅺ・Ⅻ)
- 外因系(凝固因子Ⅲ・Ⅶ)
- 共通系(凝固因子Ⅰ・Ⅱ・Ⅴ・Ⅹ)
の3つの系があります。
【メモ】
凝固カスケードに含まれない凝固因子は
- Ⅳ:Caカルシウム(内因系・外因系・共通系すべてに作用する)
- Ⅵ:欠番(存在しない)
- ⅩⅢ:フィブリン安定因子(フィブリンを結合し安定化フィブリンにする)
です。
「IgA血管炎では凝固因子ⅩⅢが低下する」
という知識は出題されます。
血液凝固経路には
- 内因系凝固経路(内因系→共通系のルートで凝固が生じる)
- 外因系凝固経路(外因系→共通系のルートで凝固が生じる)
の2パターンあり、
- 内因系凝固経路を反映する検査がAPTT
- 外因系凝固経路を反映する検査がPT
となります。
共通系に異常があったら、
内因系凝固経路も外因系凝固経路も障害されるから、
APTTもPTも延長する(異常になる)んだね!
- APTT:活性化部分トロンボプラスチン時間 activated partial thromboplastin time
- PT:プロトロンビン時間 prothrombin time
【詳しく】
血管外組織から血管内に漏れ出した組織因子(Ⅲ)が原因で起こるのが外因系凝固経路です。
つまり、外因系のⅢ→Ⅶ→共通系のⅩ→Ⅴ→Ⅱ→Ⅰという流れで凝固が起こります。
陰性荷電と接触することで凝固因子Ⅻが活性化し起こるのが内因系凝固経路です。
つまり、内因系のⅫ→Ⅺ→Ⅸ→Ⅷ→共通系のⅩ→Ⅴ→Ⅱ→Ⅰという流れで凝固が起こります。
【凝固カスケード】内因系・外因系・共通系の覚え方・ゴロ【CBT国試対策】
覚え方①:共通系は1×2×5=10
覚え方②:外因系は3+7(=10)
覚え方③:それ以外は内因系(4.6.13は含まれないので、10を中心に±1&±2→8.9.11.12と考えると覚えやすい)
覚え方④:凝固因子Ⅲ「組織因子」が血管外から流れ込み、凝固が始まるため外因系と呼ばれます。逆に、Ⅲ以外の凝固因子はすべて血管内に存在するため、Ⅻから始まる凝固は内因系と呼ばれます。
10を基準に考えると覚えやすいですね!
次章で紹介するゴロも確認してください!
以上の考え方と、凝固カスケードに含まれないⅣ・Ⅵ・ⅩⅢを考慮すると、
- 外因系→凝固因子Ⅲ・Ⅶ
- 内因系→凝固因子Ⅷ・Ⅸ・Ⅺ・Ⅻ
- 共通系→凝固因子Ⅰ・Ⅱ・Ⅴ・Ⅹ
と分かります。
【凝固カスケード】「外因系はPT」「内因系はAPTT」の覚え方・ゴロ
ゴロ:みんなでパーティーするGuy(Guyは「男性・連中」という意味)
みん→3
なで→7
パーティーする→PT
Guy(「ガイ」と読む)→外因系
覚え方①:外因系に含まれる凝固因子はⅢとⅦの2種類→2文字→PT
覚え方②:内因系に含まれる凝固因子はⅧとⅨとⅪとⅫの4種類→4文字→APTT
以上より、
- 凝固因子ⅢとⅦは外因系
- 外因系凝固経路の検査がPT
- 内因系凝固経路の検査がAPTT
と分かります。
終わりに
【二次止血】凝固関連の知識の覚え方・ゴロを総まとめしました!
体系的に知らないと差がつくポイントを覚えましょう!
コチラを参照してください↓↓↓
お疲れさまでした。
参考になれば幸いです。
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