リボフラビン、ナイアシン、、葉酸、、、
腸内細菌が合成するビタミンって多すぎて覚えられない。
覚え方・ゴロを教えてほしい。
こういった悩みを解決します。
本記事では腸内細菌が合成するビタミン9種類と試験でのポイントを解説します。
リボフラビン・ナイアシン・葉酸→まとめてビタミンB群と考えよう!
腸内細菌が合成するビタミンの覚え方・ゴロ【CBT国試対策】
ゴロ:抗菌薬で美形に!
抗菌薬で→抗菌薬で欠乏しやすいビタミン
美→B→ビタミンB群全8種類
形に→K2→ビタミンK2
ニキビ治療の抗菌薬でイケメンになるイメージ。
以上より、
- 腸内細菌が合成するビタミンは「ビタミンB群全8種類」と「ビタミンK2」
と分かります。
ビタミンB群全8種類
【ビタミンB全8種類まとめ】化学名(別名)-欠乏症-補酵素の覚え方・ゴロより引用。
- ビタミンB1「チアミン」
- ビタミンB2「リボフラビン」
- ビタミンB3「ナイアシン」
- ビタミンB5「パントテン酸」
- ビタミンB6「ピリドキシン」
- ビタミンB7「ビオチン」
- ビタミンB9「葉酸」
- ビタミンB12「コバラミン」
ビタミンK2
ビタミンKは血液凝固に関わる脂溶性ビタミンで、自然界にはビタミンK1とビタミンK2があります。
ビタミンK1(フィロキノン)は食事から摂取し、ビタミンK2(メナキノン)は腸内細菌によって合成されます。
腸内細菌が合成するビタミンのポイント
腸内細菌が合成するビタミンのポイントは
- 通常時は腸内細菌が合成してくれるため欠乏しにくい
- 抗菌薬投与によって腸内細菌が死滅すると欠乏しやすい
の2点です。
問題として
- 「抗菌薬投与後に欠乏しやすいビタミンを選べ」
- 「抗菌薬投与後に○○が生じた。欠乏しているビタミンを選べ」
などなど、出題されるので覚えておきましょう。
医師国家試験【115D71】解説:ワルファリンの作用を減弱させる因子
ワルファリンの作用機序-投与経路-禁忌-モニタリングの覚え方・ゴロ【CBT国試対策】から引用
医師国家試験【115D71】改題
76歳の女性。発熱と心窩部痛を主訴に来院した。半年前に膜性腎症によるネフローゼ症候群を発症し、深部静脈血栓症を伴っていたため、副腎皮質ステロイド薬と抗凝固薬(ワルファリン)の内服を継続していた。昨日から38℃台の発熱と心窩部痛が出現し、食欲も低下したため受診した。血液所見:赤血球369万、Hb 11.1g/dL、Ht 36%、白血球11,200、血小板26万、PT-INR 1.8(基準0.9~1.1)。血液生化学所見:総ビリルビン2.4mg/dL、直接ビリルビン1.8mg/dL、AST 96U/L、ALT 121U/L、LD 298U/L(基準120~245)、ALP 352U/L(基準115~359)、γ-GT 132U/L(基準8~50)、尿素窒素38mg/dL、クレアチニン1.8mg/dL、Na 138mEq/L、K 4.6mEq/L、Cl 107mEq/L。CRP 8.8mg/dL。腹部超音波検査で胆嚢の腫大と壁肥厚を認め、入院絶食下で末梢輸液および広域セフェム系抗菌薬の点滴静注が開始された。治療開始後5日目に症状は軽快し、1週後の血液検査でAST、ALT、CRPは低下していたが、PT-INRが4.2と上昇していた。
この患者でPT-INRの上昇に影響したのはどれか。2つ選べ。
a 腎機能障害
b 入院後の絶食
c 治療前のCRP値
d 広域セフェム系抗菌薬
e 副腎皮質ステロイド薬
答え bd
PT-INR上昇、つまりワルファリンの作用が大きくなった原因はどれか?という問題。
a ワルファリンは肝代謝なので腎機能は影響しない。
b 絶食→ビタミンK摂取量減少→凝固因子低下→通常よりワルファリンの作用が大きくなる
c 関係なし。
d 抗菌薬→ビタミンK合成腸内細菌減少→凝固因子低下→通常よりワルファリンの作用が大きくなる
e 関係なし。
ビタミンK合成腸内細菌を知っていないと難しいですね。
終わりに
お疲れさまでした。参考になれば幸いです。
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