ビタミンBの種類は沢山あって、欠乏症とか別名が覚えられない。
覚え方・ゴロを教えてほしい。
こういった悩みを解決します。
本記事では
- ビタミンB3の化学名(別名)の「ナイアシン」
- ビタミンB3欠乏症のペラグラ
- ペラグラの症状(3徴)
をまとめて覚える方法を紹介します。
ゴロでサクッと覚えちゃおう!
ビタミンB3欠乏症・ナイアシン・ペラグラの症状の覚え方・ゴロ【CBT国試対策】
ゴロ:ビーサンない!?ペラペラサンダル(しかない。)
ビーサン→ビタミンB3
ない!?→ナイアシン
ペラペラ→ペラグラ
サンダル→3D→dermatitis(皮膚炎)・diarrhea(下痢)・dementia(認知症)
海へ行くのにビーチサンダルがない!?
ペラペラのサンダルしかなくて困っているイメージ。
以上より、
- ビタミンB3の化学名(別名)はナイアシン
- ビタミンB3欠乏症はペラグラ
- ペラグラの症状(3徴)はdermatitis(皮膚炎)・diarrhea(下痢)・dementia(認知症)
と分かります。
ビタミンB3やビタミンB6はイソニアジド(抗結核薬)内服にて欠乏します。
覚え方は下記参照!
ペラグラの症状(3徴)について誤解が多いので
追記↓を書きました!
【ナイアシン欠乏】ペラグラの症状「3徴=3D」の覚え方・ゴロ
ペラグラの症状(3徴)として
ペラグラの症状の覚え方・ゴロ:3D「dermatitis・diarrhea・dementia」
という覚え方が有名です。
これは覚えやすくするために「皮膚炎・下痢・認知症」の3つに症状を絞っています。
「皮膚炎・下痢・認知症」以外の症状もあるので、混乱しないように関連付けておきましょう。
- dermatitis:皮膚炎→日光暴露による皮膚症状(紅斑・色素沈着)
- diarrhea:下痢→消化管症状→下痢・便秘・腹部膨満感・悪心嘔吐など。
- dementia:認知症→精神神経症状→認知症・錯乱・幻覚・うつなど。
つまり、3Dから
皮膚症状・消化管症状・精神神経症状
を連想できればOKってことだね!
ついでに、基礎医学との関連を追記しておきます。
ビタミンB1→ピルビン酸代謝(PDHピルビン酸デヒドロゲナーゼ)
ビタミンB2→FAD
ビタミンB3→NAD
ビタミンB5→CoA
ビタミンB3「ナイアシン」は酸化還元酵素NADの補酵素
TCAサイクル(クエン酸回路)を含め、
糖質・脂質・タンパク質の代謝で登場する酵素として有名なのが
- FAD:フラビンアデニンジヌクレオチド:flavin adenine dinucleotide
- NAD:ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド:nicotinamide adenine dinucleotide
の2種類です。
ともに酸化還元反応を行います。
これらの酵素の中で、タンパク質以外の働きを助ける成分を補酵素と呼び、多くはビタミンから生成されます。
ビタミンB3はニコチン酸とニコチン酸アミドの総称であるので、共通点を見つけて酵素まで覚えましょう。
覚え方:共通点「nic」を見つけて覚える!
- ビタミンB3「ナイアシン=niacin」
- ニコチン酸=nicotinic acid
- ニコチン酸アミド=nicotinamide
- NAD:ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド:nicotinamide adenine dinucleotide
ナイアシンのナ=NA=NADっていうイメージでOK
抗結核薬「イソニアジド」でビタミンB3とビタミンB6が欠乏する【覚え方・ゴロ】
ゴロ:アジトに去ろう
アジト→イソニアジド
去ろう→さ+ろう→3と6
以上より、
- 抗結核薬「イソニアジド」内服により、ビタミンB3欠乏・ビタミンB6欠乏が生じる
と分かります。
ペラグラの原因となるのは?→イソニアジドという問題があったので、
ビタミンB6以外にビタミンB3もまとめて覚えよう。
糖質の過剰摂取で欠乏しやすいのは
糖質代謝に関わるvitB1・vitB2・vitB3です。
一番頻度が高く有名なのがvitB1欠乏の脚気です。
No,1 ビタミンB1(→PDH)
ビタミンB2(→FAD)
ビタミンB3(→NAD)
終わりに
お疲れさまでした。
参考になれば幸いです。
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