国家試験の選択肢によくある「レニン分泌刺激試験」ってなに!?
立位フロセミド試験?カプトプリル負荷試験?
よくわかんない (# ゚Д゚)
何か良い覚え方ないの~???
こういった悩みを解決します。
本記事では「レニン分泌刺激試験の覚え方・ゴロ」の紹介と、
レニン分泌刺激試験の機序とやり方、試験にでるポイントを解説します。
レニン・アンジオテンシン系の理解は必須だね(^^♪
最後にレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系の記事をまとめたので、
不安な人は見てみてください(^^♪
- レニン分泌刺激試験は立位フロセミド試験とカプトプリル負荷試験
- レニン分泌刺激試験の結果と疾患の組み合わせ
レニン分泌刺激試験(立位フロセミド・カプトプリル)の覚え方・ゴロ
ゴロ:レニンに集る「カブトとセミ」
レニンに集る→レニン分泌刺激試験
カブト→カプトプリル負荷試験
セミ→立位フロセミド試験
※蜜(レニン)に虫(カブトムシとセミ)が集まるイメージ
レニン分泌刺激試験には
- カプトプリル負荷試験(カプトプリルテスト)
- 立位フロセミド試験(立位フロセミドテスト)
の2つがあります。
国家試験では、レニン分泌刺激試験、カプトプリル負荷試験、立位フロセミド試験、
すべての表記が出題されるので覚えておきましょう。
レニン分泌刺激試験の機序とやり方
仕組みを簡単に説明します。
略語
AT=アンジオテンシン
Ald=アルドステロン
レニン分泌を促す3要素を理解してから進みましょう!
カプトプリル負荷試験の機序(正常な反応)
カプトプリルとはACE阻害薬(ACEi = Angiotensin Converting Enzyme Inhibitor)です。
カプトプリル負荷試験ではACE阻害薬によって、図中のATⅠ→ATⅡが阻害されます。
すると、それより下流のAldは低下し、血圧低下(腎血流量の低下)が起こり、
フィードバック(血圧を上昇させよう)として、レニンが上昇します。
立位フロセミド試験の機序とやり方(正常な反応)
立位では下肢に血が溜まるため、腎血流量が低下します。
また、フロセミドはループ利尿薬なので、体内の水分が外に出て行ってしまい、
脱水状態に近くなるので、さらに腎血流量が低下します。
したがって、立位+フロセミドによって腎血流量が高度低下し、
フィードバック(血圧を上昇させよう)として、レニンが上昇します。
【Q-assistで勉強している人へ】
疾患によっては (例えば腎血管性高血圧症) 、
立位フロセミド試験が書いてなくて、
カプトプリルテストのみ書いてある場合があります。
これは、
「立位フロセミド試験は患者への侵襲が大きいため、
やらなくなってきている」
ということです。
しかし、試験には出るので、両方覚えておきましょう。
レニン分泌刺激試験と疾患
以下の表を覚えてください。
この時の覚えるべきポイントは
- レニンが低下(=分泌が抑制されている)のときは、試験に対して無反応
- レニンが上昇(=分泌が促進されている)のときは、試験に対して過剰反応(亢進)
です。
疾患 | Ald | レニン | レニン分泌刺激試験 |
---|---|---|---|
原発性アルドステロン症 | 上昇 | 低下 =抑制されている | 無反応 =レニンは低値のまま |
続発性アルドステロン症 (腎血管性高血圧症など) | 上昇 | 上昇 =促進されている | 過剰反応(亢進) =レニン分泌がさらに上昇 |
偽性アルドステロン症 (グリチルリチン製剤等) | 低下 | 低下 =抑制されている | 無反応 =レニンは低値のまま |
具体的な疾患についてはコチラで一覧にしています。↓
終わりに
お疲れ様でした。
参考になれば幸いです。
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