ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)って、
いろんな科目に出てくるから、
まとまった知識になってない(>_<)
良いまとめください(笑)
こういった悩みを解決します。
本記事では科目横断的な知識をまとめ、試験に活かせるようにします。
誤嚥性肺炎の予防に使えるのは忘れがち!
最後にレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系の記事をまとめたので、
不安な人は見てみてください(^^♪
- 腎:ACE阻害薬・ARBの腎保護作用とは
- 呼吸器・免疫:ACE阻害薬の副作用(空咳、血管浮腫(Quincke 浮腫))と機序
- 老年医学:ACE阻害薬は誤嚥性肺炎の予防に使える
ACE阻害薬 = Angiotensin-Converting-Enzyme-inhibitor
ARB = Angiotensin II Receptor Blocker
ACE阻害薬・ARBの腎保護作用とは
CKD慢性腎臓病や糖尿病性腎症の治療には、
ACE阻害薬やARB(アンジオテンシン受容体拮抗薬)を使います。
これらの薬には降圧作用の他に、「腎保護作用がある」と説明されます。
では、腎保護作用とは何でしょうか?
腎保護作用とは
↑の記事では、
「アンジオテンシンⅡは輸入細動脈を拡張させ、輸出細動脈を収縮させ、糸球体内圧を上げる」と紹介しました。
糸球体内圧上昇によって蛋白が糸球体の基底膜を無理やり透過するので、
腎障害が起こり、腎機能が悪化するのです。
それとは逆に、ACE阻害薬やARB では、アンジオテンシンⅡの作用が低下します。(※注1)
したがって、「輸入細動脈を収縮し、輸出細動脈を拡張し、糸球体内圧が下がる」 ため、
糸球体への負荷が減ります。
これが、腎保護作用です。
※注1
ACE阻害薬とARBでは少し作用が違います。
- ACE阻害薬ではアンジオテンシンⅡの生産が低下
- ARB=アンジオテンシン受容体拮抗薬ではアンジオテンシンⅡの作用の低下
で降圧作用を発揮します。
一般に、ACE阻害薬やARBといった降圧薬は、
血圧低下→脳血流の低下が起こって、
「高齢者のふらつき・転倒のリスクを高める」
って試験にでるよ!
ACE阻害薬の副作用(空咳、血管浮腫(Quincke浮腫))と機序
覚えるべきポイント:ACEはブラジキニンを分解する
ACEはブラジキニンを分解します。(これ自体は国試に出ない。)
したがって、ACE阻害薬はブラジキニンの分解を阻害してしまうので、
血中のブラジキニン濃度が上がります。
ブラジキニンの作用として以下の2つがあります。
- 気管支の刺激受容体に結合 →空咳
- 血管拡張や血管透過性 →血管浮腫(Quincke浮腫)
したがって、ACE阻害薬の副作用に空咳と血管浮腫(Quincke浮腫)があるのです。
実際にはもっといろんな機序があるんだけど、、、
無視!!!(
※血管浮腫は圧痕を残さない浮腫です。詳しい記事はお待ちください~
ACE阻害薬は誤嚥性肺炎の予防に使える
ACE阻害薬の副作用に「空咳」がありましたね。
咳では気道の分泌物を外に出す働きがあるので、誤嚥を防ぐことができます。
したがって、 ACE阻害薬は誤嚥性肺炎の予防に使います。
終わりに
お疲れ様でした。
お疲れさまでした。
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