医学科最終学年6年になりました・・・
大学で受験した春メック模試(MEC模試)で
知識不足だった部分を備忘録として残しておきます。
問題そのものはアップできないので、
Q&A形式で周辺知識をまとめていこう!
「自分は知らないけど受験した人は知っている」といった、知らないと差がついてしまうポイントをまとめました。
人が間違えた問題をまとめてあるので、間違えやすいポイントを効率よく勉強できます。
科目ごとに「一問一答形式」または「Q&A形式」でまとめたので、効率よく勉強することが出来ます。
医師国試出題基準(ブループリント)の未出題の分野のポイント&周辺知識をまとめることで今後の出題に備えます。
長期記憶に残るようにイラストやゴロ&覚え方も一緒に確認できます。
最低限覚えるべき内容を
に入れました!今回は62個のトピックについてまとめました!
多すぎてすみません!
私的なホットトピックは
「抗不整脈薬の使い分けの考え方」
「腎機能調節が必要な抗菌薬の覚え方&ゴロ」
「高電子密度沈着物EDDの見方と覚え方&ゴロ」
「ADHDの治療薬4種類の覚え方・ゴロ」
です!
無料会員登録で全て閲覧可能です↓↓↓
【春メック模試で学んだこと】問題解説まとめ【内科外科】
肝胆膵:肝硬変のマーカーのヒアルロン酸とは?
ヒアルロン酸:肝硬変で高値
ヒアルロン酸は肝臓のkupffer細胞が分解するムコ多糖であり、
肝硬変によってkupffer細胞の機能が低下すればヒアルロン酸は分解されず高値となります。
肝胆膵:膠質反応TTT/ZTTとは?肝硬変でどうなるか?
膠質反応(TTT/ZTT):肝硬変で高値
TTTはγグロブリン増加やAlb減少で高値に、ZTTはγグロブリン増加で高値になります。
TTT/ZTTは比ではなく、TTT&ZTTの膠質反応という意味です。
膠質反応(TTT/ZTT)は医学的意義が乏しく、保険適応外になったそうです。
循環器:急性心筋炎の抗炎症薬としてステロイドは適応あるか?
急性心筋炎にステロイドは使わない。
急性心筋炎の治療は循環動態が安定していれば安静で経過観察、
心不全や不整脈に対して介入することがあっても、ステロイドは使いません。
cf. 心膜炎合併した場合にNSAIDsを使用する。
循環器:心機能が低下している場合(心不全)に使えない抗不整脈薬は?
(抗不整脈薬の使い分け)
【心機能が低下している場合(心不全)に使えない抗不整脈薬】
- Naチャネル遮断薬(プロカインアミド(Ia群)以外)
- Ca拮抗薬
【心機能が低下している場合(心不全)でも使える抗不整脈薬】
- プロカインアミド(Naチャネル遮断薬のIa群の1つ)
- β遮断薬
- Kチャネル遮断薬(アミオダロン)
- ジギタリス
循環器:発作性上室性頻拍の治療薬・発作停止&予防&根治治療
(抗不整脈薬の使い分け)
【メモ】
Ⅰ群抗不整脈薬:Naチャネル遮断薬
Ⅱ群抗不整脈薬:β遮断薬
Ⅲ群抗不整脈薬:Ca拮抗薬
Ⅳ群抗不整脈薬:Kチャネル遮断薬
頻拍発作を停止させるための治療薬
血行動態が安定している発作性上室性頻拍の発作時の治療は
- バルサルバ手技→ATP急速静注→Ca拮抗薬→Ⅰ群orⅢ群→カルディオバージョン
ですが、
- ATP急速静注:気管支喘息に禁忌
- Ca拮抗薬:心不全に禁忌
- Ⅰ群抗不整脈薬:心不全に禁忌(プロカインアミド以外)
なので、気管支喘息・心不全の有無によって治療方針が異なります。
気管支喘息あり
- ×ATP急速静注は禁忌×→Ca拮抗薬→Ⅰ群orⅢ群
心不全あり
- ATP急速静注→×Ca拮抗薬は禁忌×→×Ⅰ群は禁忌×(プロカインアミドは可)orⅢ群
(プロカインアミドを使用して効果が無かった場合Ⅲ群のアミオダロンを用いる。)
では、気管支喘息かつ心不全の場合ではどうなるでしょうか?
上記より、×ATP急速静注は禁忌×→×Ca拮抗薬は禁忌×→×Ⅰ群は禁忌×となるので、
プロカインアミドが第一選択で、プロカインアミドが無効の場合はⅢ群(アミオダロン)となります。
ちなみに、β遮断薬は速効性がないため用いません。
頻拍発作を予防するための治療薬
停止の治療として用いるバルサルバ手技やATPは持続性がないので、予防の治療薬にはなりません。
頻拍発作を予防するための治療薬は
- ①Ca拮抗薬・β遮断薬
- ②Ⅰa群(ジソピラミド)・Ⅰc群(ピルシカイニド)・(プロカインアミド)
- ③Ⅲ群(アミオダロン)
ですが、
- WPW症候群の非発作時にCa拮抗薬・β遮断薬は禁忌
- Ca拮抗薬:心不全に禁忌
- Ⅰ群抗不整脈薬:心不全に禁忌(プロカインアミド以外)
なので、WPW症候群・心不全の有無によって治療方針が異なります。
SVT発作予防 | Ca拮抗薬 | β遮断薬 | Ia群・Ic群 | プロカインアミド | Ⅲ群 |
---|---|---|---|---|---|
基礎疾患なし | 〇:1st | 〇:1st | 〇:2nd | 〇:3rd | 〇 |
喘息 | 〇 | ✖ | 〇 | 〇 | 〇 |
顕性WPW | ✖ | ✖ | 〇 | 〇 | 〇 |
心機能低下 | ✖ | 〇 | ✖ | 〇 | 〇 |
心機能低下+顕性WPW | ✖ | ✖ | ✖ | 〇 | 〇 |
WPW症候群あり
- ①×Ca拮抗薬は禁忌×・×β遮断薬は禁忌×
- ②Ⅰa群(ジソピラミド)・Ⅰc群(ピルシカイニド)・(プロカインアミド)
- ③Ⅲ群(アミオダロン)
→第一選択はⅠ群抗不整脈薬
心不全あり
- ①×Ca拮抗薬×・β遮断薬
- ②×Ⅰa群(ジソピラミド)は禁忌×・×Ⅰc群(ピルシカイニド)は禁忌×・(プロカインアミド)
- ③Ⅲ群(アミオダロン)
→第一選択はβ遮断薬
では、WPW症候群かつ心不全の場合ではどうなるでしょうか?
上記より、プロカインアミドが第一選択で、プロカインアミドが無効の場合はⅢ群(アミオダロン)となります。
頻拍発作の根治治療
発作性上室性頻拍の根治治療はカテーテルアブレーションです。
まとめ
まとめると、発作性上室性頻拍のポイントは
- 発作性上室性頻拍の治療を「停止」「予防」「根治治療」の3つに分けて考える。
- それぞれの治療薬に禁忌があるため、気管支喘息・心不全・WPW症候群の有無によって治療方針を決める。
の2点です。
続きは無料会員登録で閲覧可能です!↓↓↓