
アルドステロン症の低カリウム血症で
アルカローシスになる理由が知りたい。
こういった悩みを解決します。
本記事では低カリウム血症の電解質の動きをイラストで解説します。



いろんなところで役立つ知識を紹介するよ!
【アルドステロン症】なぜ低カリウム血症でアルカローシス【機序・覚え方】
アルドステロン症ではアルドステロンの作用(Na再吸収・K排泄)により低カリウム血症になります。
低カリウム血症では細胞内にあるカリウムを血中に移動して、
血中カリウム濃度を一定に保とうと動きます。
しかし、プラスの電荷を持ったカリウムが細胞外に移動してしまうと、
細胞内外の通常の電位差が保てない(電気的中性が保てない)ので、
カリウムの代償で水素イオンH+(プロトン)が細胞内に移動します。(↓イラストの左を参照)。


これによって、血中の水素イオンが減少して、代謝性アルカローシスになるのです。
※逆に高カリウム血症ではカリウムが細胞内に、
代償的に水素イオンが血中に移動するため、アシドーシスになります。
しかしながら、低カリウムとアシドーシスが共存する例外パターンが2つあるので、
こちらで確認していきましょう。↓↓↓





ついでに、低カリウム血症で耐糖能障害の機序を説明するよ。
【アルドステロン症】なぜ低カリウム血症で耐糖能障害【機序・覚え方】


覚えるべきこと:糖はカリウムと一緒に細胞内に取り込まれる。
糖とカリウムは一緒に細胞内に取り込まれるため、
暴飲暴食をすると、通常より多くのカリウムが細胞内へ移行し、
発作性に低カリウム血症となり、周期性四肢麻痺が起こります。
言い換えると、カリウムが無いと糖を細胞内に取り込めません。
したがって、低カリウム血症では糖を細胞内に取り込めず、
血糖値がすぐ上がってしまう耐糖能障害が起こるのです。
終わりに
お疲れ様でした。
参考になれば幸いです。
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