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抗菌薬の作用機序・静菌作用・殺菌作用の覚え方・ゴロ【一覧】

抗菌薬の作用機序・静菌作用・殺菌作用の覚え方・ゴロ
悩む人

抗菌薬の作用機序ってたくさんあって覚えられない。
セフェムって何系の抗菌薬なの?
何か良い覚え方ないの~???

こういった悩みを解決します。

本記事では「抗菌薬の作用機序・静菌作用・殺菌作用の覚え方・ゴロ」の紹介と、

試験でのポイントを解説します。

ハレル

試験に活かせる覚え方を紹介するよ!

本記事の内容
  • 細胞壁合成阻害薬
  • 核酸合成阻害薬(DNA合成阻害薬)
  • 核酸合成阻害薬(RNA合成阻害薬)
  • 葉酸合成阻害薬
  • 細胞膜機能障害薬(細胞膜機能阻害薬)
  • タンパク合成阻害薬
  • 静菌作用・殺菌作用

※核酸合成阻害薬にはDNA合成阻害薬とRNA合成阻害薬がありますが、

 覚え方が違うので分けました。

目次:クリックで飛べます。

細胞壁合成阻害薬の覚え方・ゴロ

細胞壁合成阻害薬は

  • βラクタム系抗菌薬
  • グリコペプチド系抗菌薬
  • ホスホマイシン系抗菌薬 (※覚えなくていいと思います)

があります。

さらに、βラクタム系抗菌薬には

  • ペニシリン系抗菌薬
  • セフェム系抗菌薬
  • カルバペネム系抗菌薬
  • モノバクタム系抗菌薬
  • ペネム系抗菌薬

があります。

まず、頻出の「細胞壁合成阻害薬 → βラクタム系抗菌薬 ≒ ペニシリン」から覚えましょう。

βラクタム系抗菌薬の覚え方・ゴロ

覚え方① :「壁」の左上の部分がβに見える

覚え方②:細胞へきの「へ」・ベータの「べ」・ペニシリンの「ぺ」が似てる

次に、「ペニシリン以外に、βラクタム系抗菌薬に何が含まれるか」を覚えましょう。

覚え方:ペニシリン以外のβラクタ系抗菌薬の語尾はラクタの「です。

  • セフェ
  • カルバペネ
  • モノバクタ
  • ペネ

最後に、「グリコペプチド系抗菌薬が細胞壁合成阻害薬であること」を覚えましょう。

覚え方:グリコペプチド系の「グリコ」から連想ゲーム

グリコ グルコース → グルコースが結合するとセルロース(細胞壁)細胞壁に関わる!

したがって

  • 細胞壁合成阻害薬には「βラクタム系抗菌薬」と「グリコペプチド系抗菌薬」が含まれる
  • βラクタム系抗菌薬にはペニシリン系・セフェム系・カルバペネム系・モノバクタム系・ペネム系が含まれる

と分かります。

※ホスホマイシン系は覚えなくて良いです。

核酸合成阻害薬(DNA合成阻害薬)の覚え方・ゴロ

核酸合成阻害薬(DNA合成阻害薬)には

  • ニューキノロン系抗菌薬
  • キノロン系抗菌薬

があります。

核酸合成は「DNAジャイレース」によって行われるので、

核酸合成阻害薬(DNA合成阻害薬)はDNAジャイレース阻害薬とも表現されます。

  • 核酸合成阻害薬(DNA合成阻害薬)はDNAジャイレース阻害薬と同義
ハレル

ジャイレースって聞いてビビらないでね(笑)
重要なのは「DNA」「阻害」っていうキーワード!

覚え方①:核は英語でnucleus(nuclear) = ニュークリアス

核酸の「核」から「ニュー」を連想し、「ニュー」から「ニューキノロン・キノロン」を連想する。

覚え方②:核(かく)の「か」から、か段「かきくけこ」の「き」を連想して「キノロン」を思い出す。

↑同期に教わった覚え方

悩む人

核兵器を「ニュークリアーウェポン」っていうよね!

したがって、

  • 核酸合成阻害薬(DNA合成阻害薬)には「ニューキノロン系抗菌薬」と「キノロン系抗菌薬」が含まれる

と分かります。

核酸合成阻害薬(RNA合成阻害薬)の覚え方・ゴロ

核酸合成阻害薬(RNA合成阻害薬)には

  • リファンピシリン

が含まれます。

リファンピシリンは抗結核薬で、RNAポリメラーゼに働くRNA合成阻害薬です。

覚え方:リファンピシリンのリ=「R」i は RNAの「R」

Riファンピシリン・RNAポリメラーゼ・RNA合成阻害薬

したがって、

  • RNAポリメラーゼに働く核酸合成阻害薬(RNA合成阻害薬)にリファンピシリンが含まれる

と分かります。

葉酸合成阻害薬の覚え方・ゴロ

葉酸合成阻害薬には

  • サルファ剤
  • ST合剤

が含まれます。

ハレル

露天風呂って周りに植物があるじゃん?
そこに「植物に温泉をかけないで!」って書いてあるんだ。
なんでと思う?

悩む人

植物が枯れちゃうから???

ハレル

そうだね(^^♪
温泉に含まれている「硫黄」(英語でサルファsulfur)が
」を枯らしちゃうんだ。
※硫黄の元素記号「S」からサルファを連想

覚え方:葉酸の「葉」は硫黄S「サルファ」に弱い

葉酸の「葉」から硫黄「サルファ」と硫黄の元素記号の「S」を連想し、

サルファからサルファ剤」、「SからST合剤」を思い出す。

したがって、

  • 葉酸合成阻害薬にはサルファ剤とST合剤が含まれる

と分かります。

細胞膜機能障害薬(細胞膜機能阻害薬)の覚え方・ゴロ

細胞膜機能障害薬 (細胞膜機能阻害薬) には

  • リポペプチド系抗菌薬
  • ポリペプチド系抗菌薬

が含まれます。

覚え方①:リポペプチド・ペプチドにはが3つと多い!金魚すくいみたいな張ってる感じする。

覚え方②:ポリ(リポ)からポリ袋を連想して、膨らんだポリ袋がみたいな感じする。

※間違えやすいポイントを最後に解説します!

したがって、

  • 細胞膜機能阻害薬には「リポペプチド系抗菌薬」と「ポリペプチド系抗菌薬」が含まれる

と分かります。

タンパク合成阻害薬の覚え方・ゴロ

タンパク合成阻害薬には

  • マクロライド系抗菌薬
  • テトラサイクリン系抗菌薬
  • アミノグリコシド系抗菌薬
  • クロラムフェニコール系抗菌薬
  • リンコマイシン系抗菌薬
  • オキサゾリジノン系抗菌薬
  • ストレプトグラミン系抗菌薬

があります。

悩む人

覚えるの無理です(>_<)

ハレル

もうたくさん覚えたので、消去法でイケます!

覚え方:消去法(*’▽’)

この記事では

  • 細胞壁合成阻害薬
  • 核酸合成阻害薬(DNA合成阻害薬)
  • 核酸合成阻害薬(RNA合成阻害薬)
  • 葉酸合成阻害薬
  • 細胞膜機能障害薬

の覚え方・ゴロを紹介してきました。

ここまでに覚えたもの以外は全て「タンパク質合成阻害薬」です。

しかし、間違えやすいポイントがあるので、次で解説します。

抗菌薬の作用機序の間違えやすいポイント

  • グリコペプチドとアミノグリコシドは名前が似ていて間違えやすい
  • グリコペプチドとリポペプチド・ポリペプチドは名前が似ていて間違えやすい
  • マクロライドは「マク」ってついてるけど、タンパク質合成阻害薬(=細胞膜機能障害薬ではない。)

グリコペプチドとアミノグリコシドは名前が似ていて間違えやすい

グリコペプチドとアミノグリコシドは「グリコ」が共通していて間違えやすいです。

ここで大切なのは、「文字の最初に注目すること」です。

グリコぺプチドは最初の3文字「グリコ」から細胞壁合成阻害薬と覚えました。

そこで、アミノグリコシドは最初の3文字「アミノ」に注目して

覚え方:アミノ → アミノ酸 → タンパク質の構成要素 → タンパク質合成阻害薬

と導きましょう。

したがって、

  • グリコペプチド系抗菌薬は細胞壁合成阻害薬
  • アミノグリコシド系抗菌薬はタンパク質合成阻害薬

と区別できます。

グリコペプチドとリポペプチド・ポリペプチドは名前が似ていて間違えやすい

グリコペプチドとリポペプチド・ポリペプチドは「ペプチド」が共通していて、間違えやすいです。

そこで大切なのは「〇の数に注目すること」+「グリコペプチドのグリコに注目すること」です。

覚え方:〇の数に注目する

グリコペプチドは〇が2つと少ない。

ポペプチド・ペプチドには〇が3つと多い!

※そもそも、グリコペプチドの「グリコ」に注目して細胞壁合成阻害薬とわかれば、

消去法でリポペプチド・ポリペプチドは細胞膜機能阻害薬と分かります。

したがって、

  • グリコペプチド系抗菌薬は細胞壁合成阻害薬
  • リポペプチド系抗菌薬・ポリペプチド系抗菌薬は細胞膜機能障害薬

と区別できます。

マクロライドは「マク」ってついてるけど、タンパク質合成阻害薬

悩む人

マクロライドの「ク」はタンパクの「ク」(>_<)

間違えやすいので、気を付けてください。

静菌作用・殺菌作用の覚え方・ゴロ

静菌作用は「発育・増殖を抑制する作用」

殺菌作用は「死滅させる作用」

静菌作用のある抗菌薬は「葉酸合成阻害薬とアミノグリコシド系抗菌薬以外のタンパク質合成阻害薬」で、

  • 葉酸合成阻害薬(サルファ剤・ST合剤)
  • タンパク質合成阻害薬
    (マクロライド系抗菌薬
     テトラサイクリン系抗菌薬
     クロラムフェニコール系抗菌薬
     リンコマイシン系抗菌薬
     オキサゾリジノン系抗菌薬
     ストレプトグラミン系抗菌薬)

が含まれます。

殺菌作用のある抗菌薬は「4種類+例外のアミノグリコシド系抗菌薬」で、

  • 細胞壁合成阻害薬(βラクタム系抗菌薬・グリコペプチド系抗菌薬・ホスホマイシン系抗菌薬)
  • 核酸合成阻害薬(→DNA合成阻害薬)(ニューキノロン系抗菌薬・キノロン系抗菌薬)
  • 核酸合成阻害薬(→RNA合成阻害薬)(リファンピシリン)
  • 細胞膜機能障害薬(リポペプチド系抗菌薬・ポリペプチド系抗菌薬)

と、

  • アミノグリコシド系抗菌薬

が含まれます。

殺菌作用をもつ抗菌薬を覚えて、それ以外は静菌作用をもつ抗菌薬と考えましょう。

覚え方①:遺伝情報を持つ「核酸(DNA・RNA)」、または細胞内部を守る構造「細胞壁・細胞膜」が障害されると、細菌は死ぬ。

覚え方②:アミノグリコド、グリグリして死んでしまったイメージ

したがって、

  • 核酸合成阻害薬(DNA合成阻害薬・RNA合成阻害薬)と細胞壁合成阻害薬と細胞膜機能障害薬とアミノグリコシド系抗菌薬は殺菌作用をもつ
  • それ以外の抗菌薬は静菌作用をもつ

と分かります。

確認問題

終わりに

お疲れ様でした(^^♪

ニューキノロンの「ニュー」って、キノロンを改良して新しくなったから「ニュー」ってついてるだけなんだよね(笑)

覚え方として、ニュークリアスを採用しただけでーす!

覚えられれば万事OK(*’▽’)

【豆知識】抗菌薬と抗生物質・抗生剤の違い

→微生物が作った抗菌薬を抗生物質・抗生剤って言うよ~(^^♪

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