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SIADHの原因と機序の覚え方・ゴロ【CBT医師国家試験対策】

SIADHの原因と機序の覚え方・ゴロ【CBT・医師国家試験対策】
悩む人

SIADHの原因って覚えられない。どう覚えればいいの?

こういった悩みを解決します。

本記事では、SIADHの原因を機序ごとに分類して、覚えるためのtipsを紹介します。

ハレル

サクッとまとめて覚えちゃおう!

SIADHの正式名称は「ADH不適合分泌症候群」

SIADHは英語で「syndrome of inappropriate secretion of antidiuretic hormone」

目次:クリックで飛べます。

SIADHの原因の覚え方・ゴロ【CBT・医師国家試験対策】

【SIADHの原因一覧】

  • 異所性バソプレシン産生腫瘍(肺小細胞癌・膵癌、胸線腫、前立腺癌)
  • 中枢神経系疾患(髄膜炎・脳炎・頭部外傷・くも膜下出血・脳梗塞・脳出血・脳腫瘍)
  • 薬剤
    抗うつ薬(三環系抗うつ薬・SSRI)
    抗てんかん薬(カルバマゼピン・バルプロ酸)
    抗精神病薬(非定型・定型)

    抗がん薬(シスプラチン・ビンクリスチン)
    プロトンポンプ阻害薬
  • 肺疾患(肺炎・肺結核・肺アスペルギルス症・気管支喘息・陽圧呼吸)

SIADHの原因の覚え方

①ゴロで「肺小細胞癌」を覚える。

②髄膜刺激症状と下垂体後葉を結び付け、「髄膜炎」を覚える。

③脳に作用しそうな「薬剤」を下垂体後葉と結びつけて覚える。

③機序で「肺疾患」覚える。

ハレル

①肺小細胞癌
②髄膜炎
③薬剤
これを何とかして覚えるよ!

原因は多いので、過去問に出題があるところを中心に覚えていきましょう。

【SIADHの原因】①ゴロで「肺小細胞癌」を覚える。

ハレル

まずは肺小細胞癌を覚えよう!

腫瘍がADHを出すパターンです。

【SIADHの原因】②髄膜刺激症状と下垂体後葉を結び付け「髄膜炎」を覚える。

覚え方:髄膜刺激症状が神経を介して後葉からADHを分泌させる。

↑の記事では、

  • 視床下部と後葉は神経を介した連絡がある。
  • 視床下部と前葉は血管(下垂体門脈)を介した連絡がある。

と解説しました。

つまり、後葉は前葉と異なり、神経によってADHの分泌をコントロールしているわけです。

よって、髄膜刺激症状を伴う中枢神経系疾患では、

髄膜刺激が神経を介して後葉からADHを分泌させると考えることができます。

したがって、髄膜刺激症状を伴うような中枢神経系の障害を引き起こす

  • 髄膜炎・脳炎・頭部外傷・くも膜下出血・脳梗塞・脳出血・脳腫瘍

はSIADHの原因になり得ると連想できます。

【覚えなくていい】中枢神経系疾患がSIADHの原因になる本当の理由

実際は中枢神経系疾患によって浸透圧受容体が刺激されたり、

脳幹からの抑制経路が損傷したりすることでADH分泌が亢進します。

ハレル

これを覚えても役に立たないから、
簡単に「髄膜刺激→後葉が刺激されちゃってADH分泌亢進」
って覚える方がコスパ良いよ思う。

【SIADHの原因】③脳に作用しそうな「薬剤」を下垂体後葉と結びつけて覚える。

覚え方脳に作用する薬剤は後葉からADHを分泌させる。

中枢神経に働く薬剤はSIADHの原因になりやすいです。

押さえておくべきなのは、

  • 抗うつ薬(三環系抗うつ薬・SSRI)
  • 抗てんかん薬(カルバマゼピン・バルプロ酸)
  • 抗精神病薬(非定型抗精神病薬・定型型抗精神病薬

の3種類です。

SIADHの原因となる薬剤は、他にも

  • 抗がん薬(シスプラチン・ビンクリスチン)
  • プロトンポンプ阻害薬

があるそうですが、出題されたら頑張って覚える予定です。

ハレル

医師国家試験【116C61】では
カルバマゼピンによるSIADHの症例が出題されています。

医師国家試験【116C61】によると、

β遮断薬・カルシウム拮抗薬・スタチン・ワルファリンはSIADHの原因にはならないそうでうす。

【SIADHの原因】④機序で覚える。

覚え方:左心房の圧が低下すると循環血液量を増加させようとADH分泌が亢進する。

左心房には容量受容体があります。

容量受容体は循環血液量の低下を感知すると、ADHの分泌を促進し、

水分を再吸収して循環血液量を増加させようとします。

肺炎・肺結核・肺アスペルギルス症・気管支喘息・(陽圧呼吸)といった肺疾患では、

肺機能が低下し、左房に血流が戻りにくくなります。(肺静脈還流が低下)

肺静脈還流が低下すると、左心房の容量受容体はADH分泌を促進してしまうため、SIADHが起こります。

ハレル

以上より、
異所性分泌(肺小細胞癌)
髄膜刺激による分泌(髄膜炎などの中枢神経系疾患)

脳に作用する薬剤
肺静脈還流低下による分泌(肺疾患)

というイメージで覚えよう!

終わりに

お疲れ様でした。

参考になれば幸いです。

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