糖尿病の慢性合併症の
黒色表皮腫-環状肉芽腫-浮腫性硬化症が覚えられない。
良い覚え方・ゴロを教えてほしい。
こういった悩みを解決します。
本記事では糖尿病のデルマドロームである黒色表皮腫-環状肉芽腫-浮腫性硬化症の覚え方・ゴロの紹介に加えて、
黒色表皮腫-環状肉芽腫-浮腫性硬化症について解説します。
【糖尿病デルマドローム】黒色表皮腫-環状肉芽腫-浮腫性硬化症の覚え方・ゴロ
ゴロ:とうとう酷評の果肉復興
とうとう→糖尿病
酷評の→黒色表皮腫
果肉→環状肉芽腫
復興→浮腫性硬化症
不味いと酷評された果物がついに復興(改良)されたイメージ
以上より、糖尿病のデルマドロームは
- 黒色表皮腫
- 環状肉芽腫
- 浮腫性硬化症
と分かります。
【デルマトームとデルマドロームの違い】
デルマトームとは?
『神経根の皮膚感覚領域の模式図』です。
詳しくは神経・整形外科で解説します。
デルマドロームとは?
『皮膚疾患以外(=内臓病変)の影響によって出現する皮膚病変の総称』です。
derma(=皮膚)+syndrome(症候群)=dermadrome
ひっかけ問題で出てくるので
「ドローム」ときたらsyndromeを思い出して
「皮膚病変の総称だ!」と分かるようにしよう!
詳しくは皮膚科でまとめます!
【糖尿病デルマドローム】黒色表皮腫とは?
黒色表皮腫とは『腋下・頸部・鼠径部に好発する黒褐色の乳頭状隆起』です。
原因は
- 肥満・2型糖尿病
- 悪性腫瘍(胃癌が有名)
があります。
なぜ1型ではなく2型糖尿病で黒色表皮腫が見られるのか?【機序】
結論:高インスリン血症によって皮膚細胞の増殖が活発になるから。
1型糖尿病はインスリンの欠乏、2型糖尿病はインスリン抵抗性が病態です。
つまり1型糖尿病はインスリン濃度が低値で、2型糖尿病ではインスリン濃度が高値になります。
インスリンは皮膚の受容体に作用し、真皮乳頭増殖・過角化・メラノサイトの色素生成量増加を起こし、
黒色表皮腫が現れます。
したがって、黒色表皮腫は1型ではなく2型糖尿病の特徴になります。
【糖尿病デルマドローム】環状肉芽腫とは?
環状肉芽腫とは『手背・足背に好発する環状(ドーナツ状)の丘疹・結節』です。
※丘疹:10mm以下の限局性隆起性病変
※結節:10~30mmの限局性隆起性病変
原因は
- 糖尿病
の1つだけを覚えましょう。
【糖尿病デルマドローム】浮腫性硬化症とは?
浮腫性硬化症とは『頸部・肩・上背部に好発する硬く(硬化症)隆起性の(浮腫性)病変』です。
真皮の膠原繊維・ムチン(糖蛋白)の増殖により、非圧痕性浮腫を生じます。
原因は
- 糖尿病
- 溶連菌性蜂窩織炎
- 多発性骨髄腫
があります。
非圧痕性浮腫をきたす疾患の覚え方・ゴロは別記事で解説予定!
終わりに
お疲れさまでした。
参考になれば幸いです。
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