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なぜ高カルシウム血症で筋力低下・嘔吐・便秘・倦怠感?覚え方・ゴロ

なぜ高カルシウム血症で 筋力低下・便秘・悪心・嘔吐・食欲不振 うつ状態・せん妄・意識障害・傾眠傾向・昏睡 倦怠感・易疲労感・易刺激性(イライラ・怒りやすい)
悩む人

高カルシウム血症の症状が覚えられない。
覚え方・ゴロを教えて欲しい。

こういった悩みを解決します。

目次:クリックで飛べます。

なぜ高カルシウム血症で筋力低下・嘔吐・便秘・倦怠感?機序と覚え方

結論:カルシウムが膜電位の閾値を上げるから(膜安定効果)。

   筋や神経の興奮が抑制される

高カルシウム血症では膜電位の閾値が上昇し(膜安定効果)、脱分極しにくくなります。

(本来、脱分極に必要なナトリウムイオンと、同じ陽イオンのカルシウムイオンの作用が拮抗してしまう。)

筋において、脱分極しない=収縮しないことであり、

  • 骨格筋が収縮しない→筋力低下
  • 平滑筋が収縮しない→腸管運動低下→便秘・悪心・嘔吐・食欲不振

となります。

神経線維が脱分極しない興奮は発生しないため、

  • RAS(※)が興奮しない=うつ状態・せん妄・意識障害・傾眠傾向・昏睡
  • 自律神経が興奮できずバランスが乱れる=倦怠感・易疲労感・易刺激性(イライラ・怒りやすい)

となります。

※脳幹網様体賦活系RAS:reticular activating system in brainstem

脳幹の一部で、覚醒状態を維持する重要なニューロンの軸索が集まる場所。

実際にはそれぞれが複雑に絡んでいますが、試験的には上記の理解で良いでしょう。

「高カルシウム血症で便秘になる」という知識は頻出なので、覚え方をまとめておきます。

高カルシウム血症で便秘になる【覚え方・ゴロ】

  • 覚え方①:機序から覚える(記事上部を参照)
  • 覚え方②:『腎性尿崩症の脱水により便秘になる』と考える
  • 覚え方③:『塩化カルシウムの吸湿性→水分吸収しちゃって便秘』と考える

覚え方②:『腎性尿崩症の脱水により便秘になる』

高カルシウム血症は腎性尿崩症の原因であり、

尿崩症では脱水が起こるため、脱水による便秘と関連付けて覚えられます。

覚え方③:『塩化カルシウムの吸湿性→水分吸収しちゃって便秘』

ハレル

靴箱の湿気取りって塩化カルシウムだよね。

高校化学で習った「塩化カルシウムには吸湿性がある」という知識。

「血中カルシウムが腸管内の水分を吸収してしまい便秘になる」と関連付けて覚えられます。

終わりに

お疲れ様でした。

参考になれば幸いです。

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