ノルアドレナリンとアドレナリンって名前が似てるけど、何が違うの?
覚え方を教えて欲しい!
こういった悩みを解決します。
本記事では
- ノルアドレナリンとアドレナリンの作用の違い(使い分け)
- α作用とβ作用の違い
を解説し、覚え方・ゴロを紹介します。
すぐに覚えられる方法を伝授しよう!
α作用とβ作用の詳しい説明はコチラ↓↓↓
【アドレナリン受容体】α作用とβ作用の違いの覚え方・ゴロ
ノルアドレナリン・アドレナリンの作用の違い【覚え方・ゴロ】使い分け!
ノルアドレナリン・アドレナリンの作用が違う理由
ノルアドレナリンとアドレナリンは共に副腎髄質から分泌される副腎髄質ホルモンです。
アミノ酸のチロシンを材料として、
- チロシン→レボドパ(L-dopa)→ドパミン→ノルアドレナリン→アドレナリン
の経路で生成されます。
レボドパ(L-dopa)、ドパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンは、カテコールとアミン構造をもつから、「カテコラミン」と呼ばれる!
カテコラミンは交感神経を活性化しますが、
構造上ドパミン・ノルアドレナリン・アドレナリンはα受容体やβ受容体との親和性が異なっており、
結果として、作用(α作用・β作用)が異なってきます。
覚えるべきなのは↑ココじゃなくて、作用の違い!
ここでは、ノルアドレナリンとアドレナリンをまとめるよ!
ドパミンは別記事で解説予定。
ノルアドレナリン・アドレナリンの作用の違い【覚え方・ゴロ】
主な作用 / カテコラミン | ノルアドレナリン | アドレナリン |
---|---|---|
α作用 :血管平滑筋収縮 (末梢血管抵抗) | 顕著に増加↑↑↑ | 増加↑↑ |
β作用 :心筋収縮・心拍数・気管支拡張 (心拍出量) | 不変~増加↑ | 顕著に増加↑↑↑ |
血圧 | 上昇 | 上昇 |
ノルアドレナリン・アドレナリンの作用の違い
ノルアドレナリンはα作用>β作用
アドレナリンはβ作用>α作用
覚え方:ノルアドレナリンの「ルア」は逆に読むとαアルファーの「アル」
→ノルアドレナリンはα作用がメイン、消去法でアドレナリンはβ作用がメイン
したがって、
- ノルアドレナリンはα作用が強い
- アドレナリンはβ作用が強い
と分かります。
ノルアドレナリンとアドレナリンは血圧を上げる働きは共通ですが、
機序(α作用がメイン?β作用がメイン?)が違うということです。
まとめ
- ノルアドレナリンはα作用:血管平滑筋の収縮促進(末梢血管抵抗の増加)による血圧上昇
- アドレナリンはβ作用:心筋の収縮力の増加 + 心拍数を増加による血圧上昇
ちなみに、作用を覚えるとα→βの順番で考えて、
合成経路の順番は
〇正しい:ドパミン→ノルアドレナリン(α)→アドレナリン(β)
×間違い:ドパミン→アドレナリン(β)→ノルアドレナリン(α)
と分かるね。
簡単なα作用の覚え方・ゴロ
【アドレナリン受容体と薬】α作用とβ作用の違いの覚え方・ゴロ【CBT・医師国家試験対策】から引用
β作用の覚え方は長いので↑参照でお願いします。
覚え方:「α」は1本のヒモを縛ったように見える
縛る(しばる)→末梢絞める(しめる)イメージ→血管平滑筋が収縮(血管抵抗増加)
無いよりマシです。
したがって、α作用は
- 血管平滑筋が収縮(血管抵抗増加)
と分かります。
終わりに
お疲れ様でした。
参考になれば幸いです。
分からない事・疑問点・質問がありましたら、お問い合わせ or SNS(下記)にどうぞ。
誤字脱字・新しい情報・覚え方の提案も、共有させて頂けると幸いです。
「ゴロゴロ医学」では覚え方・ゴロ・まとめを紹介しています。
覚えることを最小限に抑え、コスパ良い勉強をサポートします。
不定期の更新になりますので、
【 公式Twitter 】 または 【 公式Instagram 】 のフォローをお願いします 。
公式Twitterはこちら↓↓↓
公式Instagramはこちら↓↓↓