糖尿病の患者にサイアザイド系利尿薬が
慎重投与になるのってなぜ?
サイアザイドってどんな副作用があるの?
こういった悩みを解決します。
本記事では「サイアザイド(チアジド)系利尿薬の副作用と電解質変化の覚え方・ゴロ」を紹介します。
さらに、電解質変化と副作用を結び付けて覚えられるようにします。
試験で活かせる覚え方・考え方を紹介するよ(*’▽’)
【要らない豆知識】
学部によってthiazideの読み方が違うらしい。
「サイアザイド」or「チアジド」
サイアザイド(チアジド)系利尿薬の副作用と電解質変化の覚え方・ゴロ
ゴロ:サイア人、仲間減って軽く惨事
サイア人 → サイアザイド(チアジド)系利尿薬
仲間 → な(Na)か(K)ま(Mg)
減って → 減少
軽く → カル → カルシウムCa
惨事 → さん → 尿酸
※Caと尿酸は増加
仲間の「か」をカルシウムと間違えないようにね!
カルシウムは「軽(かる)」の方だから増加するよ!
サイアザイド(チアジド)系利尿薬では、
- ナトリウムNa
- カリウムK
- マグネシウムMg
が減少し、
- カルシウムCa
- 尿酸
が増加します。
※副作用は血中の話です。尿の話ではありません。
これらの電解質異常でどんな副作用がでるか、詳しく見ていきましょう。
オーバーワークにならないように、
国家試験・病態生理に精通する考え方だけ紹介するよ!
サイアザイド(チアジド)系利尿薬の副作用を分かりやすく解説!
結論
①高尿酸血症に注意
②低カリウム血症による耐糖能低下に注意
③低カリウム血症ではアルカローシスに注意
①はサイアザイド系利尿薬の副作用を覚えていれば分かります。
②と③が大切なので詳しく見ていきましょう。
一般に、利尿薬や降圧薬は作用が強いと脳血流が低下して、
「高齢者のふらつき」の原因になるって試験にでるよ!
低カリウム血症でなぜ耐糖能が低下するのか?
糖はカリウムと一緒に細胞内に取り込まれます。
つまり、カリウムが無いと糖を細胞内に取り込めません。
したがって、低カリウム血症では糖を細胞内に取り込めず、
血糖値がすぐ上がってしまう= 耐糖能が低下が起こるのです。
よって、サイアザイド系利尿薬は糖尿病の患者には慎重投与になります。
低カリウム血症でなぜアルカローシスになるのか?
低カリウム血症では細胞内にあるカリウムを血中に移動して
血中カリウム濃度を一定にしようとします。
この細胞内から血中にカリウムを移動するとき、
電気的中性を保つために(代償的に)水素イオンH+(プロトン)が細胞内に移動します。
したがって、血中の水素イオンが減少し、アルカローシスになるのです。
※逆に高カリウム血症ではカリウムが細胞内に、
代償的に水素イオンが血中に移動するため、
アシドーシスになります。
難しいかもしれないけど、これを理解できたら
甲状腺疾患やアルドステロン症などなど、
いろんな疾患の病態が理解できるようになるよ!
しかしながら、低カリウムとアシドーシスが共存するパターンが2つあるので、
こちらで確認していきましょう。↓↓↓
終わりに
お疲れ様でした。
参考になれば幸いです。
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