血○○って多すぎて混ざっちゃう。
血漿と血清の違いが覚えられない。
区別する覚え方・ゴロを教えてほしい。
こういった悩みを解決します。
本記事では血○○と名の付く紛らわしい単語に注目して、
- 血液・血球・血小板・血漿・血清の違い【まとめ】
- 組織液・リンパ液の違い
- 血漿と血清の違いの覚え方・ゴロ
- 試験でのポイント
を紹介します。
基礎的なことだけど間違いやすい。
ゴロでサクッと覚えちゃおう!
血漿:plasma
血清:serum
【まとめ】血液-血球-血小板-血漿-組織液-リンパ液の違い【CBT国試対策】
血液は血球と血漿で構成されています。
血球は赤血球とは血球と血小板といった細胞成分を示し、
血漿は水と水に溶解する血漿蛋白(※1)・その他(※2)といった液体成分を示します。
※1:血漿蛋白には凝固因子(フィブリノゲンなど)とアルブミンとグロブリンを含みます。
※2:その他にはグルコース・アミン酸・脂質・ビタミン・ホルモン・老廃物を含みます。
血小板は細胞成分だから血球に分類され、
名前が似てる血漿(液体成分)とは無関係なんだね。
血液について
人間の血液量は体重の13分の1(8%)で、
体重1kgあたり80mlの血液が含まれている計算になります。
成人60kgでは60×80=4.8Lの血液が含まれます。
血液や救急の知識として覚えておこう。
血球について
血液中に占める血球の割合は40~50%であり、血漿の割合は60~50%となります。
血球の99%は赤血球であり、残りの1%が白血球と血小板です。
試験的にも重要なのでヘマトクリット値とともに覚えましょう。
↓↓↓下記の記事を参照してください。
血漿について
血漿は血管内での呼び名で、
血管外に染み出し細胞間に存在する場合は組織液と呼ばれ、
さらにリンパ管内へ移行するとリンパ液に名前を変えます。
【液体成分の名前の変化】
- 血管内:血漿
- 細胞間:組織液
- リンパ管内:リンパ液
血漿と血清の違いの覚え方・ゴロ【CBT国試対策】
結論:血漿と血清の違いは凝固因子の有無です。
- 血漿:凝固因子を含む
- 血清:凝固因子を含まない
血漿の成分は
- 水
- 電解質
- 血漿蛋白:凝固因子(フィブリノゲンなど)・アルブミン・グロブリン
- その他:グルコース・アミン酸・脂質・ビタミン・ホルモン・老廃物
でした。
血清は上記の成分から凝固因子を取り除いたものとなります。
覚え方:『血清の「清」は「清い」という意味で、凝固因子といった不純物がない』と考える。
以上より、血漿と血清の違いは
- 血漿:凝固因子を含む
- 血清:凝固因子を含まない
と分かります。
血漿と血清が生じる過程も
採血管(スピッツ)と添加物の
抗凝固薬や凝固促進剤を理解するのに重要です。
確認しておきましょう↓↓↓
血漿と血清と採血管(スピッツ)の添加物(抗凝固薬や凝固促進剤)
血漿は抗凝固薬入り採血管で
採取した血液にクエン酸ナトリウム・ヘパリン・EDTA2ナトリウム・フッ化ナトリウムといった抗凝固薬を入れると、
血液は凝固しないため、血球と血漿が分離されず、体内と近い状態で保たれます。
血球や凝固因子が保たれているため凝固・赤沈・血算・血糖などの検査で用います。
血清は抗凝固薬なしor凝固促進剤入り採血管で
逆に凝固因子を入れないと、血液は血餅と血清に分かれます。 (凝固促進剤入りも同様。)
血餅は血球(赤血球・白血球・血小板)と凝固因子(フィブリノゲンなど)によって構成されるため、
残った液体成分は凝固因子が取り除かれた血清となります。
血清は生化学(電解質など)の検査で用いられます。
コチラで確認しましょう↓↓↓
終わりに
お疲れさまでした。
参考になれば幸いです。
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