急性白血病FAB分類の染色体異常(転座・逆位)
M2:t(8 ; 21)
M3:t(15 ; 17)
M4:inv(16)
L3:t(8 ; 14)
の覚え方・ゴロを教えてほしい。
こういった悩みを解決します。
ゴロでサクッと覚えちゃおう!
最後に転座と逆位について解説します。
【急性白血病FAB分類の染色体異常】 M2:t(8 ; 21)の覚え方・ゴロ
ゴロ:2人はハニー(&ダーリン)
2人→M2
ハニー→t(8 ; 21)
以上より、M2(急性骨髄性白血病分化型)の染色体異常は
- t(8 ; 21)
と分かります。
tはtranslocation「転座」を、invはinversion「逆位」を意味します。
転座と逆位については後述します。
【急性白血病FAB分類の染色体異常】 M3:t(15 ; 17)の覚え方・ゴロ
ゴロ:無残なリンゴよりイチゴがいいな。
無残な→むさん→M3
リンゴより→apple→APL(急性前骨髄性白血病:acute promyelocytic leukemia)
イチゴがいいな→t(15 ; 17)
以上より、M3(APL:急性前骨髄性白血病)の染色体異常は
- t(15 ; 17)
と分かります。
頻出のM3が「APL:急性前骨髄性白血病」ということも合わせて覚えておきましょう。
cf. APL急性前骨髄性白血病の特徴-病理-遺伝子-治療薬-DIC合併の覚え方・ゴロ
【急性白血病FAB分類の染色体異常】 M4:inv(16)の覚え方・ゴロ
覚え方:「4の2乗は16!!!」計算式として覚える。
※inv→vni→^ni→^2=「2乗」を意味する。
M4:inv(16)⇔M4 inv 16 ⇔ 4 ^ 2=16
以上より、M4(急性骨髄単球性白血病)の染色体異常は
- inv(16)
と分かります。
【急性白血病FAB分類の染色体異常】 L3:t(8 ; 14)の覚え方・ゴロ
ゴロ:ルーザーハイジ
ルーザー→L3
ハイジ→t(8 ; 14)
以上より、L3(急性リンパ性白血病Burkitt型)の染色体異常は
- t(8 ; 14)
と分かります。
悪性リンパ腫の1つであるBurkittリンパ腫が白血病化したものがL3です。
もともとのBurkittリンパ腫の染色体異常がt(8 ; 14)のため、L3でもt(8 ; 14)を示します。
【急性白血病FAB分類】M2M3M4L3の染色体異常-転座-逆位の覚え方・ゴロまとめ
最後に転座と逆位について追記します。
逆位-転座とは?ロバートソン転座が起こる染色体の覚え方・ゴロ【CBT対策】
逆位とは?
逆位とは「染色体配列の一部が逆転した状態」です。(下記図参照)
転座とは?
転座には
- 相互転座
- ロバートソン転座
の2種類があります。
相互転座とは「2つの異なる染色体が切断され、相互に交換された状態」です。
ロバートソン転座とは「2つの異なる染色体の長腕同士が結合し、短腕は消失した状態」です。
染色体数は正常の46本から45本に減少します。
ロバートソン転座は短腕が特に短い染色体でしか起こらないことが知られており、
- 13番染色体
- 14番染色体
- 15番染色体
- 21番染色体
- 22番染色体
の中のいずれか同士でしか起こりません。
このロバートソン転座が起こる染色体は「下一桁に注目して1→2→3→4→5と考える」と覚えやすいです。
- 21→22→13→14→15
基礎医学の範囲ですが一応記載しておきます。
「ロバートソン転座が起こる染色体はどれか?」という問題は結構難易度高いです。
基礎医学を勉強している方用のメモとして参考になれば嬉しいです。
終わりに
お疲れさまでした。参考になれば幸いです。
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