テタニーの原因が覚えられない。
何か良い覚え方を教えて欲しい。
こういった悩みを解決します。
本記事ではテタニーの原因の覚え方・ゴロに加えて、
テタニーの機序・トルソー徴候(Trousseau徴候)とクボステック徴候(Chvostek徴候)を動画で確認します。
ゴロでサクッと覚えちゃおう!
テタニーの原因の覚え方・ゴロ【低カルシウム血症・低マグネシウム血症】
暗記必須の事前知識
十二指腸で吸収されるイオン『鉄Fe・カルシウムCa・マグネシウムMg』の覚え方・ゴロとして、
「十二本の鉄火巻き」という覚え方があります。
- 十二本→十二指腸
- 鉄→Fe
- 火→Ca
- 巻き→Mg
これをもじってテタニーの原因を覚えるよ。
ゴロ:てっか巻き
てっ→テタニー
てっか→低カルシウム血症
まき→低マグネシウム血症
したがって、テタニーとは
- 低カルシウム血症
- 低マグネシウム血症
によって起こる筋けいれんと分かります。
間違えやすいポイント
『テタニー』と『周期性四肢麻痺』を混同しないように注意!
テタニーは低Ca血症・低Mg血症が原因で起こる筋けいれん
周期性四肢麻痺は低K血症が原因で起こる脱力・麻痺
テタニー・トルソー徴候・クボステック徴候の機序
上記の記事より「カルシウムは膜電位を安定させる=高カルシウム血症では脱分極しにくい」と学びました。
逆に、低カルシウム血症では膜電位が安定せず、脱分極が起こりやすくなります。
=筋けいれんが起こりやすくなる。
したがって、刺激を加えると、特徴的な症状が出てきます。
- マンシェットを上腕に巻き、加圧すると『助産師の手』が出現
→トルソー徴候(Trousseau徴候) - 耳介前部を叩くと顔面筋にけいれんが見られる
→クボステック徴候(Chvostek徴候)
【覚え方・ゴロ】
助産師が赤ちゃんをとるぞ~(=トルソー徴候)
叩くと「えくぼ」がけいれん!?→クボステック徴候
動画で確認しましょう。
- Video1がクボステック徴候(Chvostek徴候)
- Video2がトルソー徴候(Trousseau徴候)
トルソー症候群とは?
トルソー症候群は悪性腫瘍に伴う凝固異常(血栓症・DIC)、さらに狭義では血栓に伴う脳梗塞のことを示します。
悪性腫瘍から放出された組織因子や免疫系によるサイトカインによって凝固異常が起こる病態です。
トルソー徴候とトルソー症候群は全くの別物です。
終わりに
お疲れ様でした。
参考になれば幸いです。
分からない事・疑問点・質問がありましたら、お問い合わせ or SNS(下記)にどうぞ。
誤字脱字・新しい情報・覚え方の提案も、共有させて頂けると幸いです。
「ゴロゴロ医学」では覚え方・ゴロ・まとめを紹介しています。
覚えることを最小限に抑え、コスパ良い勉強をサポートします。
不定期の更新になりますので、
【 公式Twitter 】 または 【 公式Instagram 】 のフォローをお願いします 。
公式Twitterはこちら↓↓↓
公式Instagramはこちら↓↓↓