ビタミンBの種類は沢山あって、欠乏症とか別名が覚えられない。
覚え方・ゴロを教えてほしい。
こういった悩みを解決します。
本記事では、ビタミンB12欠乏症と化学名(別名)「コバラミン」の覚え方・ゴロを紹介します。
ゴロでサクッと覚えちゃおう!
ビタミンB12欠乏症・コバラミンの覚え方・ゴロ【CBT国試対策】
ゴロ:住人バラバラ凶悪ハンター
住人→じゅうに(ん)→ビタミンB12
バラバラ→コバラミン
凶→きょ(う)→巨赤芽球性貧血
悪→悪性貧血
悪→あきゅ→亜急性連合性脊髄変性症
ハンター→Hunter舌炎
以上より、
- ビタミンB12の化学名(別名)はコバラミン
- ビタミンB12欠乏症は巨赤芽球性貧血・悪性貧血・亜急性連合性脊髄変性症・Hunter舌炎
と分かります。
これらにはいくつかポイントがあります。
よくある質問・間違えるポイントは下記の5つです。
- 治療はビタミンB12の経口投与?静脈内投与?筋肉注射?
- なぜ巨赤芽球性貧血になるの?
- 悪性貧血って何?巨赤芽球性貧血との違いは?
- 亜急性連合性脊髄変性症と亜急性硬化性全脳炎が混ざっちゃう!
- ビタミンB12欠乏症で末梢神経障害は起こらないの?
追加で覚え方・ゴロを解説していきます。
ビタミンB12欠乏症の治療・投与方法の覚え方・ゴロ
【巨赤芽球性貧血・亜急性連合性脊髄変性症】
治療はビタミンB12の経口投与?静脈内投与?筋肉注射?
覚え方:「筋」は12画数
→ビタミンB12の投与経路は筋注です。
ビタミンB12欠乏症で、なぜ巨赤芽球性貧血になるのか?
機序についてはコチラ↓で解説しています。
ビタミンB9「葉酸」とセットで覚えましょう。
【悪性貧血とは?】悪性貧血と巨赤芽球性貧血の違い
- 悪性貧血→抗内因子抗体や抗壁細胞抗体といった自己免疫性萎縮性胃炎によって内因子分泌・機能が低下して起こるvitB12欠乏症
巨赤芽球性貧血や亜急性連合性脊髄変性症を生じる - 巨赤芽球性貧血→vitB12欠乏症や葉酸欠乏症によって起こる大球性正色素性貧血
ビタミンB12は胃の壁細胞から分泌される内因子と結合して回腸末端で吸収されます。
巨赤芽球性貧血の原因は慢性アルコール中毒といった摂食不良や胃全摘出・悪性貧血など様々あり、
悪性貧血は「自己免疫による粘膜萎縮」が原因となる点で特徴的です。
「ビタミンB12は胃の壁細胞から分泌される内因子と結合して
回腸末端で吸収される」
覚え方・ゴロはコチラを参照してください↓↓↓
亜急性連合性脊髄変性症と亜急性硬化性全脳炎の区別する方法【覚え方・ゴロ】
亜急性連合性脊髄変性症と亜急性硬化性全脳炎が混ざっちゃう!
亜急性〇〇〇という疾患は
- ビタミンB12欠乏による側索と後索が変性する亜急性連合性脊髄変性症
- 麻疹感染または麻疹ワクチン接種後、数年の潜伏期を経て発症する亜急性硬化性全脳炎
の2種類があり、区別が必要です。
亜急性連合性脊髄変性症=亜急性脊髄連合変性症
亜急性+連合性脊髄変性症なのか?、亜急性+硬化性全脳炎なのか?を意識して覚えましょう。
詳しくは神経で解説しますが、ここではtipsを少し紹介します!
亜急性連合性脊髄変性症の「連合」がポイント!
【原因と疾患を区別して結びつける方法】
- ビタミンB12→数字1と2が連続している→亜急性連合性脊髄変性症
- 麻疹感染→マシンMachine→機械→硬そう→亜急性硬化性全脳炎
亜急性連合性脊髄変性症の「連合」から
後索→側索と連続した2つの索が変性する疾患とも連想できる。
中枢神経障害・末梢神経障害を引き起こすビタミンB12の覚え方・ゴロ
ビタミンB12欠乏症で末梢神経障害は起こらないの?
ビタミンB12では亜急性連合性脊髄変性症といった後索と側索(錐体路)障害が有名ですが、末梢神経障害も生じます。
また、中枢神経に脊髄と脳が含まれるように、進行すると脊髄から大脳皮質まで障害がおよび、認知機能障害も生じます。
まとめると、「ビタミンB12欠乏で中枢神経障害(脊髄・大脳皮質)と末梢神経障害が共に出現しうる」ということです。
軽度の末梢神経障害に対して
コバラミン製剤(vitB12製剤)を
処方する光景はよく見ます。
基本的に、亜急性連合性脊髄変性症は
- 脊髄の変性(後索と側索(錐体路))>>>末梢神経障害・大脳皮質
となり、歩行困難といった深部覚障害や腱反射亢進などの錐体路症状の方が前面に出ることが多いです。
しかし、末梢神経障害が優位になる場合では腱反射が低下している場合もあります。
末梢神経障害を引き起こすビタミンBの代表例は
- ビタミンB1欠乏症(脚気)
- ビタミンB6欠乏症
- ビタミンB12欠乏症
の3種類です。
CBTにビタミンB12の末梢神経障害が出題されていた。
特に、ビタミンB1欠乏症の末梢神経障害(脚気)とビタミンB6欠乏症の末梢神経障害は有名です。
意外と忘れやすいのがビタミンB12欠乏症の末梢神経障害です。
本当はvitB2欠乏症は末梢神経障害を起こさないけど、
覚え方:1×2×6=12
で、vit1、vit6、vit12は末梢神経障害を起こす
って覚えるのもアリ。
(vit2はほとんど出題されないから支障がない。)
糖質の過剰摂取で欠乏しやすいのは
糖質代謝に関わるvitB1・vitB2・vitB3です。
ビタミンB1→PDH
ビタミンB2→FAD
ビタミンB3→NAD
終わりに
お疲れさまでした。参考になれば幸いです。
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