Menkes病とWilson病の違いが区別できない。
何か良い覚え方を教えてほしい。
こういった悩みを解決します。
本記事ではMenkes病とWilson病の違いを忘れないような覚え方・ゴロを紹介します。
ゴロでサクッと覚えちゃおう!
【Menkes病とWilson病の違い】原因-銅-遺伝形式の覚え方・ゴロ【CBT国試対策】
原因
- Menkes病はATP-7A遺伝子異常
- Wilson病はATP-7B遺伝子異常
覚え方①:ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
アルファベット順に数えるとM→Wの順番!
覚え方②:母音で考える
Menkes=メェンケス=エェー=A ⇔Wilson病=ウィルソン=ビィー=B
遺伝子A→Bの順番に対応させると、
M(enkes病)=A遺伝子の異常、W(illson病)=B遺伝子の異常となります。
以上より、
- 「M」のMenkes病はATP-7A遺伝子異常
- 「W」のWilson病はATP-7B遺伝子異常
と分かります。
【Menkes病とWilson病の違い】病態の復習!
銅代謝では、
- まず①銅が「ATP-7A」によって小腸から吸収される。(銅は肝臓に運ばれる。)
- 次に②銅が「ATP-7B」によって肝臓で代謝される。
の2ステップを踏みます。
肝臓での代謝の目的は
- 「胆汁中に排出できるように」+「血中に存在できるように(セルロプラスミンと結合させる)」
の2点です。
Menkes病はATP-7A遺伝子異常・Wilson病はATP-7B遺伝子異常と覚えたので、
それぞれの病態を言葉にすると、
- Menkes病は「そもそも銅を吸収できない疾患」
- Wilson病は「吸収した銅を代謝できず、胆汁中に排出できない+血中に保てない疾患」
となります。
胆汁中に排出できない+血中に保てない=臓器に銅が沈着するのか!
また、Menkes病はそもそも銅を吸収できない、Wilson病は銅を血中に保てないので、
血中銅低下・血中セルロプラスミン低下が共通点です。
Menkes病(メンケス病)はそもそも銅をとりこめん、、、ケス、、、
銅
- Menkes病は尿中銅低下
- Wilson病は尿中銅上昇
覚え方:MとWを見つめてみると
以上より、
- 血中銅低下・血中セルロプラスミン低下は共通するが、
- Menkes病は尿中銅低下・Wilson病は尿中銅上昇
と分かります。
病態で分かる事をゴロで単純暗記するのはおススメしないけど、
病態を覚えたうえで、ゴロ・覚え方も押さえておくのは最強!
焦ったときでも分かるように、この覚え方を知っていて損はないよ!
遺伝形式
- Menkes病はXR:X染色体劣性遺伝(性染色体劣性遺伝)
- Wilson病はAR:常染色体劣性遺伝
遺伝形式についてはコチラでまとめて覚えましょう。
Wilson病で腎障害『Ⅱ型尿細管性アシドーシスRTA』覚え方・ゴロ
終わりに
お疲れさまでした。
参考になれば幸いです。
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