医学部CBT対策として王道のQBクエスチョンバンクって
どう使うのが効率が良いの?
出題範囲とvolの組み合わせってどうなってるの?
こういった悩みを解決します。
本記事では
- QBクエスチョンバンクの基本情報
- 出題範囲とvolの組み合わせ
- QBクエスチョンバンクを解く時の注意点や勉強法
を解説します。
実際に使ってみて、後悔しているポイントがいくつかあるから、
ぜひ最後まで見てみてね(*^^)v
出題範囲とvolの組み合わせ
初回の記事で解説したコアカリキュラム(出題範囲)とQBのvolの組み合わせを表にしました。
出題範囲(コアカリキュラム) | 出題割合 |
---|---|
A 医師として求められる基本的な資質・能力 →「倫理的な問題・常識問題」 :QBではvol3に収録 | AとB合わせて10% |
B 社会と医学・医療 →「公衆衛生(統計・法医学含む)」 :QBではvol3に収録 | AとB合わせて10% |
C 医学一般 →「基礎医学」 :QBではvol1に収録 | 15% |
D 人体各機関の正常構造と機能・病態・診断・治療 →「疾患の知識(器官別)」 :QBではvol2に収録 | 35% |
E 全身に及ぶ生理学的変化・病態・診断・治療 →「疾患の知識(器官別)」 :QBではvol2に収録 | 20% |
F 診療の基本 →身体診察 :QBではvol3に収録 | 20% |
まとめると、
vol1:基礎医学15%
vol2:臨床医学(疾患の知識(器官別))55%
vol3:医学総論・公衆衛生(症候学・病態、身体診察、公衆衛生)30%
vol4:多選択・4連問
vol5:追加問題
+削除問題(前年版から削除された問題)
になります。
詳しい説明は初回の記事に記載しました!
→【医学部CBTを徹底解説】IRT・平均点・合格率・日程はいつ?【医学部CBT9割】
QBでは、vol2とvol3の出題形式(5択問題)を「多選択・4連問」に変えてvol4に、
新しい問題をvol5(追加問題)に分けています。
前年度から削除されたor学習効果がより高い問題と入れ替えになった問題は「削除問題」として入っています。
【QBって何問あるの?】
QBにはどれくらいの問題が入ってるかというと、
- 基礎医学 約580問
- 臨床医学 約1230問
- 医学総論・公衆衛生 約360問
- 多選択肢・4連問 約780問
- 追加問題 約110問
合計3100問
ちなみに、削除問題 約660問 を合わせると 計3700問になります。
この多すぎる問題をいかに効率良く解くかでCBTの結果が変わります!
では、活用方法に入っていきましょう!
QBの勉強法と注意点
QBの勉強法と注意点①:初見でQBを解くのはNG
QBを解く前に必ずやってほしいことは、映像授業でポイントを把握することです。
初見でQBを解くと、QBの解答は覚えられるものの、
「何が大切なのか?」「他にどこが問われるのか?」が分かりません。
そうすると、一問一答形式の単純暗記になってしまい、結局本番で解けないという結末になってしまいます。
したがって、
- 映像授業を確認してポイントをインプットした後に、
- アウトプットとしてQBを用いる
のがオススメの勉強法となります。
周辺知識をどれだけ知っているかが大切になるんだね!
QBの勉強法と注意点②:優先順位を決めて解こう
医学部CBTでは出題範囲の出題割合が決まっています。
つまり、出やすいポイントの範囲が分かっています。
vol1:基礎医学15%
vol2:臨床医学(疾患の知識(器官別))55%
vol3:医学総論・公衆衛生(症候学・病態、身体診察、公衆衛生)30%
以上より、臨床医学が約6割を占めることを考えると、最初に解くべきなのは臨床医学です。
そしてこの臨床医学が基礎となって、多選択肢や4連問の対策ができます。
私が思う優先順位は
- ①臨床医学
- ②医学総論・公衆衛生
- ③基礎医学
- ④多選択肢
- ⑤4連問
です。
④は基礎医学の内容と臨床医学の内容が入っていないと解けません。
⑤は臨床医学の内容と身体診察の内容が入っていないと解けません。
したがって、無理に早く手を付けるのではなく、①②③で基礎を固めてから④⑤の対策をしましょう。
公衆衛生は国家試験で最も出題数が多い科目だよ!
だから、今のうち勉強しておけばCBTも取れるし、
国家試験対策も楽になる!
QBの勉強法と注意点③:一周目問題を活用しよう
QBには一周目問題という問題があります。
一周目問題とは、基礎的な内容で、まず初めに解いておいて欲しい問題です。
「検索ボックス」or「科目一覧の右端のグットマーク」から探すことができます。
始めに解きたいのに、始めに知らなくて、
後々知るパターンが悲しい(>_<)
QBの勉強法と注意点④:QBの機能「ノート」は使うな!
QBの機能として、問題ごとにメモを書き込める「ノート機能」があります。
この「ノート機能」は見直しが「しにくい」のでオススメしません。
というのも、
- ノート一覧を開くのに手間かかるので、定期的に見れない
- ノート一覧から書き込みまでに手間がかかる
- 文字が小さい
- マーカーや色分けは出来ない
- コピぺで満足してしまう
といったように、ノートとしてのメリットが少ないです。
これなら、GoodnoteやEvernoteの方が使いやすいです。
したがって、QBのノート機能は他の見直しがしやすいアプリ等で代用しましょう!
ノート機能使ってみたものの、結局、見直ししなかった。
QBの勉強法と注意点⑤:QBの機能「◎〇△×」を有効活用しよう
QBでは自分の解答の結果を「◎〇×△」で保存できます。
例えば、同じ〇でも
- 分かっていて合っていた〇
- 不安だったけど合っていた〇
では、復習すべき優先順位が異なります。
このときは、不安だったけど合っていた問題を「△」とし、
次復習するときは△と×を中心に行うと効率が良いです。
さらに、もう絶対に間違えない問題を◎にしておけば、さらに復習する問題数を減らすことができます。
QBの機能「◎〇△×」を有効活用!
◎:絶対に間違えないレベルの問題
〇:合っていた問題
△:不安な問題
×:間違った問題
の4つで問題を分別しよう!
QBの勉強法と注意点⑥:1周目から完ぺきを目指すな!
勉強で大切なことは、まず全体を把握することです。
1周目から、1つ1つの問題を調べつくしていくと、時間が足りなくなってしまうかもしれません。
コツとしては、
- 1回学んだことがあるような問題は調べる
- 1回も聞いたことがない問題は後回しor友達に聞いてみる。
がオススメ!
あと、1周目にまとめノートは作らないほうが良いです。
→医学部CBTの勉強法を総まとめ【19選】効率の良い勉強法とは?で解説しました。
大体どんな風にQBを解けばいいか? 方針の1例を挙げます。
【1周目】
まず全体を把握するために1問1問にこだわらず、「◎〇△×」を利用しながら解く。
聞いたことあるような問題は参考書等で確認する。
分からない問題は後回し。友達が知っていたら解説をお願いする。
まとめノートは作らない。
【2周目】
ここから本格的に解説を読み始める。
ここで初めてまとめノートを作る。
友達に聞いたり、参考書等で確認する。
どこまで覚えるかの雰囲気を掴む。
【3周目】
まとめノートを確認。
実際に2周目で学んだことがどれだけ身についているのかの確認。
それ以降:ひたすら繰り返す。
QBの勉強法と注意点⑦:選択肢は全て考え、自分で解説できるように
QBの選択肢にはそれぞれ解説が書いてあります。
CBT本番はQBからそのまま問題がでるわけではないので、正答の選択肢を覚えるのでは意味がありません。
どっちかというと、選択肢を勉強することに価値があります。
CBT本番では、どれだけ選択肢を勉強してきたか?が問われると言っても過言ではないです。
したがって、QBを解くときは、
- この選択肢の意味は?
- この選択肢は何の病気の特徴?
- この選択肢は何で答じゃないの?
といったように、自分で選択肢を解説できるようになっておくのがベストです。
QBの勉強法と注意点⑧:「あなたの成績」から「学内演習状況」を把握しよう
QBの検索ボックスの下には「あなたの成績」というボタンがあります。
そこを押すと、
- 「学内演習状況」から、同じ大学内で自分がどれだけ問題演習をしてきたか?
- 「学内日別演習状況」から、同じ大学内で自分が1日でどれだけ問題演習をしたか?
が分かります。
「学内演習状況」の活用法
QBは全部で3100問あるので、「学内演習状況」では
- 縦軸に正答率
- 横軸に3100問中何問に手を付けたか
が反映されます。(削除問題はカウントされません。)
ここで誤解して欲しくない注意点は
- 3100問を早く解き終わる人が成績が良いとは限らない
です。
確かに、まず全体像をつかむことは大切ですが、闇雲に解くとは意味が違います。
- 映像授業でポイントを掴み
- QBの問題を読み込み、考え、
- 自分の記憶にあるものは調べ、
- 自分の知識にして進む
という過程が大切なのです。
失敗談として、同期が
「QBを早くに1周することを目標にしたら、1周解き終わった時にほとんど得たものが無かった」
と教えてくれました。
以上を踏まえた活用法は
「自分のペースで」「演習数下位10%に入らないように」
です。
自分で勉強出来る人には関係がないと思いますが、
「周りと同じ事をしていれば医学部生活で失敗しない」という話は良く聞きます。
それと同様に、周りより「格段に勉強していない状況」を回避するのが大切です。
なので、演習数で下位になりすぎないようにしながらも、自分のペースで勉強していきましょう。
学内日別演習状況の活用法
これも上記と同じように、周りより「格段に勉強していない状況」を回避するために使いましょう。
例えば、CBT1か月前の1週間、
周りの同期が毎日100問前後勉強しているのに、自分は0という場合、演習数を増やそうということです。
私は「遅れてる!」って自分を焦らせて、
モチベーションにしました(笑)
QBの勉強法と注意点⑨:QBの解答が正しいとは限らない
おそらく、QBの解答を信じきっている学生が多いと思います。
しかし、QBの解答が間違っていることがあります。
少しでも疑問があったら、
問題の下部の「この問題について報告する」からエビデンスと一緒に報告しましょう。
今年度のQBは10問くらいは間違っていました。
おそらく、私が気が付いていないものもあるので、300問に1問は間違っていることがあると覚えておきましょう。
QBの勉強法と注意点⑩:選択肢の覚え方には気を付けよう
QBの勉強をしっかりしたとしても、本番で抜けるなんてことよくあります。
どれだけ確固たる知識になっているか?が大切になってきます。
そこでオススメなのが、「ゴロ・覚え方・まとめ」を上手く利用することです。
そうです、ゴロゴロ医学を活用してください!
本番で必ず役に立ちます!
終わりに
お疲れ様でした(*^^)v
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