肺腺癌のポイントって何かな?
腫瘍マーカー・画像所見・好発部位をの覚え方を教えて欲しい!
こういった悩みを解決します。
本記事では腫瘍マーカーの覚え方・ゴロと、画像所見をイメージで覚える方法を紹介します。
ゴロでサクッと覚えちゃおう!
肺腺癌の腫瘍マーカーの覚え方・ゴロ【CBT・医師国家試験対策】
ゴロ:海(SEA)をスルスル潜水
海(SEA、発音は「スィー」=C)を→CEA
スルスル→SuLuSuLu→SLX
潜水→腺癌
したがって、肺腺癌の腫瘍マーカーは
- CEA
- SLX
と分かります。
CA19-9は肺癌において特異度も感度も良くないので、
覚える必要はないです。
※CEA:carcinoembryonic antigen(癌胎児性抗原)
※SLX:sialyl Lewis-x antigen(シアリルLex-i抗原)
肺腺癌の胸部X線・CTの画像所見の覚え方【CBT・医師国家試験対策】
肺腺癌の有名な所見として、
- 胸膜陥入像
- spiculaスピキュラ(棘形成)
- 血管・気管支収束象
があります。
覚え方:腺癌の画像所見は「線」みたい
無いよりマシです。
成書で確認して欲しいのですが、画像所見すべて「線」のようにみえます。
これらが見られる理由は「腺癌は周囲の組織を引き込みながら増大する」ためです。
胸膜陥入像は腫瘍が胸膜を引き込むため、胸膜から腫瘍に向かって「線」が出ているように見えます。
spiculaスピキュラ(棘形成)は腫瘍が周囲の小葉間隔壁を引き込むため、「線」に見えます。
血管・気管支収束象も同様に、腫瘍が血管や気管支を引き込むため、「線」に見えます。
肺腺癌の好発部位と喫煙の関連の覚え方・ゴロ【CBT・医師国家試験対策】
扁平上皮癌・肺小細胞癌・肺腺癌・大細胞癌を
まとめて覚えたほうがコスパが良いので、
総まとめ記事に移行しました!
肺腺癌の特殊性【EGFR遺伝子変異・ALK融合遺伝子】
肺癌の特徴を覚えるにあたって、大細胞癌はほとんど出題が無いので、
小細胞癌・扁平上皮癌・腺癌の対比が大切になってきます。
「肺腺癌の好発部位と喫煙の関連」から
- 中枢型で喫煙と強く関連する小細胞癌と扁平上皮癌
- 末梢型で喫煙と強く関連しない腺癌
というイメージが出来ると思います。
では、喫煙と強く関連しないなら他に何が原因になるか?と考えましょう。
その答えが、EGFR遺伝子変異やALK融合遺伝子です。
※EGFR:Epidermal Growth Factor Receptor(上皮成長因子受容体)
※ALK:anaplastic lymphoma kinase(未分化リンパ腫キナーゼ)
腺癌以外でもこれらの遺伝子の異常は起こりますが、特に腺癌で関連が認められています。
このように、腺癌の特殊性をまとめて関連付けて覚えます。
腺癌の特殊性
日本人・女性に多い。
非喫煙者ではEGFR遺伝子変異と関連が強い。
ALK融合遺伝子も陽性になることがある。
女性の肺癌の70%を占めるのが腺癌です。
男性の癌死亡率1位は肺癌であり、
肺癌といえば「たばこを吸ってる男性」というイメージがありますが、
腺癌は特殊なので、このポイントをおさえましょう。
治療のEGFRチロシンキナーゼ阻害薬は「血液」の範囲でまとめます!
がん遺伝子・がん抑制遺伝子についてはコチラ↓
おまけ:肺大細胞癌の生産するホルモンの覚え方
肺大細胞癌はhCGを分泌します。
事前知識:妊娠するとhCGが分泌されて胸が大きくなる
(hCGがエストロゲン・プロゲステロン分泌を促進するため)
よって、『肺大細胞癌の「大」の意味は、hCG分泌が増えて胸が大きくなるという意味』と結び付けて覚えましょう。
終わりに
お疲れ様でした。
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