先端巨大症とプロラクチノーマの治療って手術?薬?
どんな薬があるの?何か良い覚え方無いの~?
こういった悩みを解決します。
本記事では、先端巨大症とプロラクチノーマの治療を比較して覚えられるようにします。
薬剤名はゴロでサクッと覚えちゃおう!
【下垂体腺腫】先端巨大症・プロラクチノーマの治療の覚え方・ゴロ
下垂体腺腫には
- ホルモンを分泌する機能性腺腫(60%)
- ホルモンを分泌しない非機能性腺腫(40%)
があります。
機能性腺腫が生産するホルモン(疾患)は頻度順に
- No.1(30%):プロラクチン「プロラクチノーマ」
- No.2(20%):成長ホルモン「先端巨大症」
- No.3(5%):ACTH「Cushing病」
の3つがあります。
特に頻度の多い先端巨大症とプロラクチノーマの治療を比較していきましょう。
治療 | 先端巨大症 | プロラクチノーマ |
---|---|---|
第一選択 | 外科的手術 →経蝶形骨洞下垂体腺腫摘出術 (Hardy術) | 薬物療法 →ドパミン作動薬 ・カベルゴリン ・ブロモクリプチン |
第二選択 | 薬物療法 →ドパミン作動薬 ・カベルゴリン ・ブロモクリプチン →ソマトスタチン誘導体 ・酢酸オクトレオチド | 外科的手術 ※視機能異常ありor薬剤抵抗性の場合 →経蝶形骨洞下垂体腺腫摘出術 (Hardy術) |
第一選択と第二選択が真逆だ!!!
※非機能腺腫の第一選択は外科的手術→経蝶形骨洞下垂体腺腫摘出術(Hardy術)
※Cushing病の第一選択は外科的手術→経蝶形骨洞下垂体腺腫摘出術(Hardy術)
下記の覚え方のイメージを持とう!
覚え方:下垂体腺腫は基本first外科的手術、プロラクチノーマだけfirst薬物療法
非機能腺腫は自覚症状に乏しく、知らぬ間に増殖し続け、
発見されたときにはマクロアデノーマ(1cm以上の大きさ=ヤバイ)になっている場合が多いため、
なるべく早く根治的な治療を行いたい=first外科的手術
先端巨大症は悪性腫瘍のリスク・Cushing病は合併症が多いため、
なるべく早く根治的な治療を行いたい=first外科的手術
プロラクチノーマは発見されたときにはミクロアデノーマ(1cm以下の大きさ)で小さく、
プロラクチン自体が緊急性が低く、まずは侵襲度の低い薬物療法を行う。=first薬物療法
ただし、両耳側半盲といった視機能異常が生じた場合や薬剤抵抗性の場合は外科的手術を行う。
医師国家試験【109B-57】
先端巨大症に経蝶形骨洞下垂体腺腫摘出術
医師国家試験【111A-27】
非機能腺腫(大きい)+視機能障害ありに
経蝶形骨洞下垂体腺腫摘出術
つまり、ヤバイ奴には基本オペ!
次に、治療薬を覚えていこう!
先端巨大症の治療薬の覚え方・ゴロ
プロラクチノーマの治療薬の覚え方・ゴロ
ドパミンの別名はPIF:prolactin inhibiting factor(プロラクチン分泌抑制因子)なので、
プロラクチノーマの高プロラクチン血症に対し、ドパミンを用いれば良いと分かります。
cf. 【一覧】視床下部・下垂体前葉後葉ホルモンの正式名称・略称・英語【覚え方】
ここで、先端巨大症の治療薬・負荷試験の覚え方・ゴロ【CBT・医師国家試験対策】 より、
ドパミン作動薬には2種類「カベルゴリン」と「ブロモクリプチン」があると覚えられます。
したがって、プロラクチノーマの薬剤療法は
- ドパミン作動薬のカベルゴリンとブロモクリプチン
と分かります。
終わりに
お疲れ様でした。
参考になれば幸いです。
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