★祝!年間15万人★ ご利用ありがとうございます。 無料会員登録よろしくお願いします。 記事投稿頑張ります。 2024/9/22ハレル

推算糸球体濾過量eGFRを決める3因子の覚え方・ゴロ【シスタチンCとは?】

推算糸球体濾過量eGFRを決める3因子の覚え方・ゴロ
悩む人

国家試験で「eGFRを求めるときに必要なのはどれか?」
っていう問題があったの。
eGFRは覚えてないよ~(泣)
どうやって覚えればいいの?

こういった悩みを解決します。

本記事では 「推算糸球体濾過量eGFRを決める3因子の覚え方・ゴロ」 に加えて、

試験で何が大切なのかを解説します。

ハレル

国家試験のeGFRの問題は、雰囲気では無理だったね(汗)

目次:クリックで飛べます。

推算糸球体濾過量eGFRを決める3因子の覚え方・ゴロ

推算糸球体濾過量eGFRを決める3因子「性別・年齢・クレアチニンCr」の覚え方・ゴロ

ゴロ①:Crの粘性

Cr→血中Cr

粘→

性→

ゴロ②:いい青年が来る!

いい→eGFR

青→

年が→

来る→Cr

したがって、 推算糸球体濾過量eGFR

  • 血中Cr値
  • 年齢
  • 性別

で決まると分かります。

悩む人

eGFRを決める3因子って聞かれたとき、
このゴロが思い浮かばないよ(怒)!

ハレル

穏やかではないですね。どう考えるか説明します。

推算糸球体濾過量 eGFRは「estimated glomerular filtration rate」であり、

estimated つまり、GFRの推定値です。

悩む人

「イヌリンとか使えばGFR求められるのに、なんで推定値なの?」

なぜ、GFRではなくeGFRを使うのか?

それは、「イヌリンといった化学物質を腎機能の悪い患者に投与したくないから」です。

前提として、eGFRは腎機能を推定し、慢性腎臓病CKDの病気分類に使います。

GFRを求めるときに使う化学物質は、

腎臓病の患者では腎機能低下により、排出が遅れます。

排出が遅れると、化学物質の影響が健常者と比べて大きくなってしまいます。(=副作用が大きい)

つまり、腎機能低下の患者に化学物質を投与したくないわけです。

したがって、化学物質を投与しなくても分かるもの3つ

  • Cr(血液検査)
  • 年齢(何もしなくても分かる)
  • 性別(何もしなくても分かる)

を用いるわけです。

悩む人

腎機能の指標としてCrはよく使われるから、
Crを思い出して、さらにCrからゴロも思い出せるね!

ハレル

ちなみに、Crクレアチニンは言わば「筋肉のゴミ」だから、
筋肉量・食事の差(若年>高齢、男性>女性)を考慮するために、
Crクレアチニン以外に「年齢+性別」で補正するんだよね!

シスタチンCと推算糸球体濾過量eGFRの関係

115回医師国家試験に出題された「シスタチンC」の知識をまとめておきます。

覚えるべきこと

  • Crは筋肉量・食事に左右されるが、シスタチンCは筋肉量・食事に左右されにくい。

したがって、筋肉量の少ない高齢者では、

クレアチニンではなく、シスタチンCの方が正確に腎機能が図れます。

ハレル

つまり、推算糸球体濾過量eGFRを
「シスタチンC」「年齢」「性別」で計算するよ。
(年齢・性別も微調整に用いる)

【もう少し詳しく】シスタチンCについて【国家試験には要らない情報】

シスタチンCは体内の有核細胞(赤血球以外のほとんどの細胞)から生産される酵素。

クレアチニンはG4以降(GFRが30以下)で上昇しやすいが、

シスタチンCはG3以降(GFRが60以下)でも上昇しだすため、軽度の腎障害を早期発見できる。

また、クレアチニンを用いた推算糸球体濾過量eGFRより、シスタチンCを用いた推算糸球体濾過量eGFRの方が、

予後を反映しているという論文もある。

医師国家試験【111C-11】

eGFR を求めるために血清クレアチニン値と性別の他に必要なのはどれか。
a 血 圧
b 血 糖
c 体 重
d 尿 酸
e 年 齢

Crの粘性  だから、答は e !!!

医師国家試験【114A15】

成人の推算糸球体濾過量〈eGFR〉の計算に必要な項目はどれか。3つ選べ
a 年齢
b 性別
c 尿量
d 尿蛋白量
e 血清クレアチニン値

答えは abe

医師国家試験【115C-69】改題

78歳の女性。筋肉量の減少を指摘されている。
eGFR 37mL/分/1.73m2
この患者の腎機能をより正確に把握するために有用な指標はどれか。
a 尿中NAG値
b 尿蛋白/クレアチニン比
c 尿中β2-マイクログロブリン値
d 血液尿素窒素/血清クレアチニン比
e 血清シスタチンCによるGFR推算値

答えはe

aとcは「近位尿細管の評価」に用いられる。↓↓↓

【尿細管の検査法の覚え方】PSP試験・NAG・β2ミクログロブリン・Fishberg濃縮試験

bは「1日の尿蛋白量の概算」に用いられる↓↓↓

尿蛋白/Cr比とは?計算方法・基準値・CKD重症度分類【CBT・医師国家試験対策】

dは急性腎障害の腎前性か腎性かの鑑別に用いられる。

eは正しい。

この患者は筋肉量が減少しているので、Crを使った推算糸球体濾過量eGFRでは

実際より腎機能が良く評価されてしまっている恐れがある。

したがって、問題文の「腎機能をより正確に把握するために有用な指標」に最適なのは

シスタチンCを用いる方法だろう。

試験にでるポイント

国家試験の選択肢をみると、以下の3つを区別するのが重要です。

今のうちに区別できるようにしましょう!

終わりに

お疲れ様でした。

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