PK欠損症(ピルビン酸キナーゼ欠損症)と
G6PD欠損症(グルコース-6-リン酸脱水素酵素欠損症)の
覚え方・ゴロを教えてほしい。
こういった悩みを解決します。
PK欠損症とG6PD欠損症はそもそも出題が少ないので
遺伝形式とキーワードだけ押さえましょう!
- PK欠損症(ピルビン酸キナーゼ欠損症)は英語で「pyruvate kinase deficiency」
- G6PD欠損症(グルコース-6-リン酸脱水素酵素欠損症)は英語で「glucose-6-phosphate dehydrogenase deficiency」
【比較】PK欠損症とG6PD欠損症とは?遺伝形式-原因の覚え方・ゴロ
- PK欠損症(ピルビン酸キナーゼ欠損症)はピルビン酸キナーゼの欠損により血管外溶血をきたす疾患です。
- G6PD欠損症(グルコース-6-リン酸脱水素酵素欠損症)はグルコース-6-リン酸脱水素酵素の欠損により血管内溶血をきたす疾患です。
どちらも酵素の欠損による疾患ですが、それぞれの特徴があります。
まとめたのが、下記の表になります。
PK欠損症 | G6PD欠損症 | |
---|---|---|
遺伝形式 | 常染色体劣性遺伝AR | X染色体劣性遺伝XR |
原因 | ピルビン酸キナーゼ欠損 | グルコース-6-リン酸脱水素酵素欠損 抗マラリア薬やソラマメ接種で溶血発作 (高濃度ビタミンCでも溶血発作が起こる) |
溶血様式 | 血管外溶血 | 血管内溶血 |
特徴 | 金平糖様赤血球 | Heinz小体(ハインツ小体) |
PK欠損症とG6PD欠損症の遺伝形式の覚え方・ゴロ
G6PD欠損症では抗マラリア薬やソラマメ接種で溶血発作の覚え方・ゴロ
覚え方:抗「マラ」リア薬とソ「ラマ」メ接種の共通点は「マ」と「ラ」
PK欠損症は金平糖様赤血球+血管外溶血⇔G6PD欠損症は血管内溶血の覚え方・ゴロ
覚え方①:金平糖様赤血球⇔KonPeitou⇔KP⇔PK欠損症!
覚え方②:PK欠損症→赤血球が金平糖様赤血球に変形=形態異常!=血管外溶血!
覚え方③:G6PD欠損症→G6PDの還元作用が減弱→赤血球膜が血中で酸化される→血管内溶血
まずは、PK欠損症で金平糖様赤血球が出現することを覚えましょう。
PK欠損症はピルビン酸キナーゼの欠損によりATPが合成できず、
脱水により有棘の赤血球である「金平糖様赤血球」が出現し、形態異常により血管外溶血をきたします。
詳しくはコチラを参照してください。
ハインツ小体(Heinz小体)とハウエルジョリー小体(Howell-Jolly小体)の違い
ハインツ小体(Heinz小体)はヘモグロビンの酸化物です。
G6PD欠損症ではG6PDの還元作用が減弱しヘモグロビンが酸化され生じます。
G6PD欠損症や脾摘後・脾機能低下時に見られます。
一方で、ハウエルジョリー小体(Howell-Jolly小体)は赤血球内の核の遺残です。
通常は鉄芽球が脱核して網赤血球→成熟して赤血球となりますが、
赤血球が過剰に生産される場合や脾摘後・脾機能低下時には、
マクロファージによる貪食が追い付かず赤血球内に核が残り、
Howell-Jolly小体(ハウエルジョリー小体)が生じるとされています。
巨赤芽球性貧血やMDS骨髄異形成症候群や脾摘後・脾機能低下時に見られます。
終わりに
お疲れさまでした。参考になれば幸いです。
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